北海道の遠軽町にやってきました。
この町は、陸上自衛隊遠軽駐屯地が存在する基地の町。自衛隊の基地は、かつての帝国軍時代の軍跡地や占領軍基地だった所を使用していることが多いものですが、ここ遠軽は何もなかった所に、町が自衛隊を誘致して生まれた珍しい自衛隊駐屯地です。何でも初めの頃の隊員宿舎は馬小屋を改造したものだったとか叫び(冗談ではなく、本当だそうです)

そのような土地ですから、非常に住民の国防意識も高く、昼からの「防衛講演会」には、雨が降る中で平日昼間にもかかわらず、約250名の町民の皆様にお集まりいただきました。

$ことら大尉のハート録!

講演会では、佐藤正久参議院議員に引き続き、私からもお話しをさせていただきました。

本年末までに新たな「防衛計画の大綱」が策定されます。これは日本の国防政策の基本的指針となるものです。昨年、私達自民党は、「自衛隊が予算と人員の不足に伴う縮小傾向のままでは、現状の環境に対応しきれない」と、防衛予算の増額を要求しておりましたが、民主党政権の誕生により、8年連続の防衛費の削減となりました。そして、新たな大綱では、自衛隊の定員について、約3500名の定員削減を実施する方向で調整していると聞きます。

北海道の市町村長は、「我が市町村から、自衛隊が無くなるのでは」と、戦々恐々としていると聞きました。しかし、予算ありきで国防を考えていいものでしょうか。
私は、現状の日本の防衛力は、既に必要最小限を下回っていると思います。軍事的脅威がロシアから中国にシフトしているからといって、北海道の守りを空にして良い訳ではありません。現状を維持した上で、新たに南西エリアに自衛隊を誘致する必要があるのではないでしょうか。

これ以上の防衛予算の削減や定員の削減は、結果として国民を不幸に陥れる戦略なき愚策であることをここに訴え、断固として反対して参ります。