竹島問題が再び再燃しています。

韓国の政府系機関、韓国海洋研究院が16日までに、日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)周辺海域の海底地質調査のため船舶を派遣した。調査は5月10日までの予定。韓国による実効支配を強化する動きの一環とみられ、日本側の反発が高まることも予想される。(時事通信から引用)


今年は日韓併合100年という節目の年ということもあり、韓国ではナショナリズムの高まりを見せているようです。ガーン実際、韓国政府は国防意識の高揚に「独島」を活用しています。
岡田外相は、不要な摩擦を避けるという観点から、敢えて刺激を与えるような「不法占拠」という表現を避け、この問題に関しても福山外務副大臣により、抗議をしたのみでした。しょぼん

竹島の問題、解決は困難です。そもそも歴史上、領土問題が外交対話によって解決されたケースはありません。私は、北方領土も竹島も、話し合いのみで解決することは不可能だろうと考えています。

相手国には相手国の主義主張と思惑があります。「日本の領土なので返して下さい」と主張し続けたところで、「その見返りに日本は何をしてくれるの?」というのが国際政治の現実なのです。解決しようとすれば、それに見合った経済保障などの手土産を与えたり、なんらかの相手の顔を立てたりすることをしなければなりません。それが嫌なら、実力を持って取り返すしかないのです。

1982年、領土問題を巡り衝突していたフォークランド諸島において、アルゼンチン陸軍4000名がフォークランド諸島に侵攻しました。この時、イギリスの首相「鉄の女」サッチャーは、直ちにアルゼンチンとの国交を断絶し、機動部隊(空母2隻)を派遣して主権を守ることを即決しました。結果、3ヶ月におよぶ戦闘が行われ、イギリス軍:戦死者255名、アルゼンチン軍:戦死者645名の犠牲を出しましたが、イギリスは主権を守り切り、アルゼンチン軍を降伏させました。

私は決して、「竹島に武力により奪還しよう」などということを主張するものではありません。私が言いたいのは、「領土権の問題は、実効支配されてからでは解決できない、事態が発生したその時に、迅速な実行的対応が必要である」ということなのです。

現状の日本において、このような行動を起こせる存在は米軍に他なりません。悲しい話ですが、自衛隊はその能力があっても、政治が迅速な対応をしきれないないために、動けないでしょう。(まだまだ、日本は、そのような緊急事態に対処できる体制になっていません)
そして、米軍がこの離島奪還ミッションを実施する時に、迅速に現地入りして領地を奪還する任務を与えられるのが、今沖縄基地問題でクローズアップされている「海兵隊」なのです。
何故、日本に海兵隊が必要なのかお解りいただけたでしょうか?沖縄の問題は、竹島の問題と無関係ではないのです。


日本に、これ以上、竹島のような領土問題を生まないためには、抑止力となる軍事的プレゼンスが必要不可欠だという現実を、直視しなければなりません。だからこそ、今は日米同盟をぐらつかせるわけにはいかないのです!