鹿児島での最終日の活動を終え、日付が変わる頃に東京に戻りました。
移動中の空港でのこと、携帯電話のニュースが目に止まりました。目

悠仁さま、お茶大幼稚園に入園
秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さま(3)は9日、お茶の水女子大付属幼稚園(東京都文京区)の入園式に出席された。卒園まで3年間通う。 悠仁さまは午前8時40分すぎ、紺のブレザーに半ズボン姿で、ご夫妻に付き添われ登園した。幼稚園舎玄関前で、出迎えた宮里暁美副園長に「おはようございます」とあいさつ。同副園長が「ご入園おめでとうございます」と声を掛けると、「ありがとうございます」と応えた。 同大によると、入園式は午前10時前からあり、悠仁さまは「秋篠宮悠仁さん」と、ほかの園児と同様、「さん付け」で名前を呼ばれたという。 新入園児数は70人で、うち3歳児は悠仁さまを含め41人。園の方針で、悠仁さまは特別扱いされないという。(時事通信 引用)


この記事を読んで、違和感と嫌悪感を感じるのは私だけでしょうか?むっ
日本には「言葉には、霊的な力が宿る」との考え方があります。これを言霊信仰といいますが、言葉は少なからず、「人の考え方」に影響を及ぼします。だからこそ、政治家やマスメディアは、言葉を慎重に選ぶ必要があるのです。

私が違和感を感じたのは、「さま」という敬称です。「開かれた皇室」という考えの延長上に、メディアが使用している言葉であると認識していますが、本来であれば「皇室典範」に順じて、「悠仁親王」とお呼びすべきです。御皇族を我々一般の国民と同等にあるような錯覚を与えるような言葉は、伝統ある御皇室の権威を落してしまう危険性があり、マスメディアが乱用すべき言葉ではありません。(産経新聞でも使用しているのに驚きました!)「天皇制」という言葉もしかりです。御皇室は制度ではありません。悠久の日本の歴史の中で紡がれた由緒正しき伝統であり、制度のような人工物ではないのです。(「御皇室」と言いましょう。)

ですから、「さん」付けなど、もうとんでもないプンプンDASH! 
国家の伝統よりも園の方針を優先する、幼稚園の見識を疑います。なんという不敬な態度でしょうか。女系天皇を認めていない現状にあって、悠仁親王は正統な皇位継承者です。それだけで、日本国にとって他に代えがたい特別な存在なのです。悠仁親王が好むと好まざるとに関わらず、それが御皇室にお生まれになった男子の宿命であり、例えば「僕は天皇なんかになりたくない、サッカー選手になりたい。」などという、一般の子供が持つような夢は、残念ながら実現できません。親王には、私達一般人のような自由はないのです。

しかも、「秋篠宮悠仁さん」って…ガーンいつから「秋篠宮」は名字になったのでしょうか?「秋篠宮」は御皇室の男子(親王)が、独立する際に天皇陛下より与えられる宮号です。(ちなみに、皇太子は「東宮」です)日本の御皇室の伝統は、名字を持たない世界的にも珍しい君主です。名字を持たないということは、その家系が途絶えることなく一つの系譜で続いていることを意味しているのです。

私は、「御皇室は伝統と歴史ある日本人のアイデンティティーの核である。」と考えています。御皇室に敬意を表し、天皇陛下の国家元首としての地位を明確にし、「日本は伝統に基づく立憲君主制国家である」ということを憲法に明記し、日本のお国柄「国体」を明らかにするべきであるというのが、私の御皇室に対する考え方です。

言葉という些細なことですが、城も蟻の一穴より崩れるように、国のかたちも、小さなことをいい加減にしていては、崩れていくものです。