今朝、パソコンにてニュースをチェックしていると、以下の記事が目に飛び込んできました。
観光が集中する5月の大型連休の分散化を図ろうと、地域ごとに異なる時期に大型連休を取得する「祝日法改正案」が、今国会にも提出されることになった。憲法記念日など記念日自体は変えないが「○○地方は5月第2週に取得」などと定めて、その地方では最低限、官公庁や公立学校は休みになる仕組み。混雑緩和で観光需要を喚起する狙いがある。政府は「休日革命になる」と意気込む。
 高速道路、鉄道などの交通機関の混雑を緩和し、旅行費用の引き下げなどで国民の観光需要を喚起することができる。観光地にとっては従来の閑散期にも集客できるため、雇用創出に結びつくとみられ、内需拡大効果がありそうだ。欧州では、フランスやドイツなどですでに同様の「連休分散化策」が導入されている。
 一方で、国民の祝日を月曜日に設定し、土日と合わせて3連休を作る「ハッピーマンデー制度」は廃止する。12年から始まった制度だが、記念日のもともとの意味が分からなくなるなどの問題点も指摘されていた。「成人の日」は1月15日、「海の日」は7月20日、「敬老の日」は9月15日、「体育の日」は10月10日にそれぞれ戻す。
(産経ニュース引用)

率直な感想として、「この政府は、合理性・効率性だけでここまで考えるのか」と呆気にとられてしまいました。本来は、歴史的にも記念すべき日であるから、「日本中が皆でお祝いしよう」というのが「国民の休日」の本旨のはずです。それがどうして、混雑緩和や観光需要に話の論点がずれるのか…理解に苦しみます。なぜ、「混雑緩和のためには、やはり高速道路の無料化は辞めようね」「観光需要を増加し、地方にお金が循環するように、道路等のインフラ整備(コンクリート事業)も必要だね」という当然の結果が出てこないのでしょうか?

しかし、「ハッピーマンデー制度」の廃止には大賛成です。これに乗じて、「国民の祝日」の名称を、本来の祝日・祭日が意味する名称に改めるように働きかけようではありませんか。だって、現在の祝日は祝う意味すら解らないですから…。
以下のように改正してはいかがでしょうか?

元日 1/1              ⇒ 【元旦】1/1
成人の日 1月の第2月曜日  ⇒(求めている教育上の効果がないので削除)
建国記念の日 政令で定める日 ⇒【紀元節】2/11 神武天皇御即位の日
―                   ⇒【桃の節句】3/3 女子が心身共に手弱女に成長することを願う日
春分の日 春分日         ⇒ 【春季皇霊祭】3/20頃 宮中行事で、一年の五穀豊穣を祈る
昭和の日 4/29           ⇒ 【昭和節】4/29 昭和天皇誕生日  
憲法記念日 5/3          ⇒ (自主憲法ではないので削除)
こどもの日 5/5           ⇒ 【端午の節句】5/5 男子が心身共に益荒男に成長することを願う日
海の日 7月の第3月曜日      ⇒ (目的と合致しないので廃止)
敬老の日 9月の第3月曜日    ⇒ (常日頃から大切にするものであるから廃止)
秋分の日 秋分日         ⇒ 【秋季皇霊祭】9/23頃 宮中行事で、祖先の霊を祭る
体育の日 10月の第2月曜日   ⇒ 【東京五輪開催日】10/10 
文化の日 11月3日       ⇒ 【明治節】11/3 明治天皇誕生日
勤労感謝の日 11月23日    ⇒ 【新嘗祭】11/23  宮中行事で、一年の五穀豊穣に感謝し祝う
天皇誕生日 12月23日     ⇒ 【天長節】今上天皇誕生日 

以上に加えて、もうひとつ祝日にしたいのが、【独立記念日】4/28です。日本が6年間にも渡り、アメリカに占領され主権を失っていたということを知らない若者は多いのです。1945/9/2戦艦ミズーリ号の艦上にて連合国との間で正式調印してから、6年後の1951/9/8日本がサンフランシスコ講和条約(4/28発効)に調印するまで、日本には独立も主権もなかったのです。ですから、4/28は実質的な終戦記念日であり、独立記念日でもあります。

歴史的な日にちと同じ日に、過去を学ぶことで歴史を知り、我が国のルーツを自分の中に感じることができる、それが「国民の祝日」としての意義であると思っています。