前日のブログにて、永住外国人参政権の問題を取り上げましたが、もう一つ「夫婦別姓」について、異を唱えたいと思います。私は「籍に入る」という行為が、「家」を守るために、極めて重要であると考えています。そもそも「家」とは何でしょうか?お父さんとお母さんに子どもたちがいる核家族をイメージしがちですが、それは日本の伝統的「家」とは異なります。「家」とはあくまで、一族血縁であり、文字通り「○○家」なのです。一族には、「家風」というものが存在します。あるいは明確に家訓として文字化されている家もあるでしょう。その「家風」を守り継ぎ、次世代に継承するということこそ、「家を守る」ということではないでしょうか。何も、「結婚したら女性が男性側の籍に入り、姓を変えるべきである」というつもりはありません。女性側の家を守るためには、養子となり、男性が女性側の籍に入ることもできるのです。また、子どものいない夫婦は養子縁組をすることもできるでしょう。しかし、大切なのは、一族としての縦糸をしっかりと繋げるということなのです。「父、母が別姓だと、子どもはどちらの姓を名乗って良いか分からない」などという議論は些末なもので、問題はそのような環境に育つ子供は、思春期になり「いったい僕は何者なんだろう」という自我の確立段階に成長した時に必ず困惑し、自己のアンデンティティを確立できないか、あるいは縦の譜系などには全く関心のない、極めて個人主義的人格を持つだろうということです。
結婚して名字が変わっても、仕事などで問題がある場合は、通称として旧姓を名乗ることは認められているのに、一体この法案を成立させる意義がどこにあるのでしょうか? また、実際に若い女性の意見を聞いてみると、「結婚したら愛する男性の名字を名乗りたい」という声が圧倒的に多いのにも関わらず、この法案を成立させることが、本当に国民の声に応えているといえるのでしょうか。

 何故、政府は夫婦別姓を強硬に勧めるのでしょう?そこには「女性の解放」あるいは「友愛」という耳触りのよいフレーズを隠れ蓑にして、日本人が日本人としての伝統的価値観を育む土壌である「家」を解体しようとする意図があるように思えてなりません。

 このような観点からも、次期参議院選挙は、日本の未来の分かれ道となる重要な選挙です。真に日本を愛し、伝統と歴史を大切にする誇りある日本を築こうとする私たち保守勢力にとって、存亡をかけた戦いでもあります。仮に民主党に過半数を取られれば、このような反日的法案を止めるすべはありません。「どちらの政党が好きか」という観点ではなく、「誰に日本の未来を託したいか」を選択することが求められるのです。
特に、参議院比例区は衆議院のブロック比例とは異なり、党の順位などはありません。よって、個人名を書くことにより、その得票数がそのまま候補者の順位になります。我々の子や孫を任せられると信頼できる候補に想いを託し、一日本人として、日本の未来に対し参政しようではありませんか。