明けましておめでとうございます。
いよいよ、新しい年の幕開けです。
鹿児島では、少々朝もやに包まれていたので初日の出は拝めなかったのですが、
しだいに晴れ間が出てきて、昼頃には晴天になりました。

本日は、国分まで遠征してきています。
国分にて、建設業を営む「鎌田さん」のお宅にお呼ばれしてきました。
毎年元旦は鎌田家の親戚一同が集まるとのこと。
御座敷に上がると、そこにはすごい量の豪勢なお節料理が並んでいました。
仏壇に御線香を挙げてご挨拶申し上げ、席に座って待っていると、続々親族の皆様が集まってきます。
大人から子供まで、親族の長である鎌田さんの前に正座して「明けましておめでとうございます」と新年のご挨拶をしてからそれぞれの席につきます。
床の間のある上座の席は「男性陣」、中央に「子供達」、下座に「女性陣」と決まっているのも鹿児島らしさです。鎌田さんの乾杯のご発声を始まりに、皆で鹿児島の郷土料理に舌鼓を打ちつつ、私もお話しをさせていただきました。

「家長宅に親族一同が会し、互いの絆を確認し合う」当たり前のこんな風景が珍しくなってきているのは寂しいことです。やはりこのような「家族」を大切にすることを疎かにしてはならないと思います。
真に守るべきは「家族」であって、「家庭」というと少々ニュアンスが異なります。
お父さん、お母さん、子どもたちという「家庭」の生活環境を安定させることも重要ですが、それ以上に、○○家という「家族・親族」の御家柄、家風を守ることが重要なのではないでしょうか。

日本人は共同体を大切にしてきた民族です。その背骨はこのような「家制度」にあると私は思います。よく、鹿児島の風土は「男尊女卑」であるとしてジェンダー活動家の非難を浴びますが、鹿児島の人は「男性が優越で女性は卑下するもの」という気持ちなど、さらさらありません。そこにあるのは、「家族」を守り受け継いでいくための役割分担があるだけなのです。

家族の絆を大切にするということは、しんどいことでもあります。嫁と姑のいざこざも当然あるでしょう。「絆」というのは、もともと家畜を繋ぐ紐のこと。自由を束縛するのが絆なのです。
新たな年の始まりの日に、温かい絆に満ちた鎌田家の皆様とご一緒できたことが、私にとって何よりの御馳走でした。

鎌田さん、奥様、お世話になりました。


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