愚者のGW | 酒とホラの日々。

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酒とホラの日々。-夕暮れ空

長閑にたなびく春の雲を、傾いた日が暮れ色に染め、空には宵の群青と夜の暗灰が混じりだした。


いつもむせかえるほどの情報塵と脅迫的な多忙が、人の生存すらおびやかす現代においては、何もしないで一人満ち足りてぼうっと過ごすというのは、社会的背徳の混じった優越を覚えるまでに贅沢なことかもしれない。 
何もないことに心だけを自由に遊ばせるのは、社会的人間としてのくびきから逃れた最高の境地だろう。


落ち着いた春の中にどこか夏の空気が混じり出す五月の空は、日の暮れるのもゆっくりで、始終忙しい私は時々ずっと夕暮れ空を眺めていたいと思うことがある。


なのにやれやれ、明日は遠出しなければならない。

この遅い日暮れの時に、明日もまた晴れるといいとだけ思った。