冬の日の光と影 | 酒とホラの日々。

冬の日の光と影

酒とホラの日々。-冬の日

晴れて放射冷却により強く冷え込んだ朝、思うにまかせない長い夢に胸苦しさを覚えて目が覚めた。目を開けると部屋の中にはすでに冬の日が射し込んでいて、窓辺で乳白色の光に包まれると、夢の記憶は砂糖が融けていくようにはらはらと壊れて何の断片すら残らなかった。唯一胸苦しさの痕跡だけが夢の名残だったが、その先にあったのは記憶の女性だったろうか、しかし私はそれを思い出すのを避けた。冬に一緒に過ごしたきらきらした日々、冬にやってきた別離の朝。まとわりつく記憶をなぞってなんになるだろう。私はこれを振り払うように朝の散歩に出かけたが、吐く息が冬の日に白く光って私の視野をおおい、これがきらきらとまぶしかった。