ちょっとだけお茶漬けのお茶の話 | 酒とホラの日々。

ちょっとだけお茶漬けのお茶の話

仕事帰り中途半端に飲み食いして帰ると、
家での食事をどうしようか迷うことがある。

普段通りの晩飯のフルコースでは食いすぎて翌朝の胃もたれの元だし、
何も食べないというのも口さびしいし、またデザートだけというのも物足りない。
そんな時日本人ならお茶漬けという選択になるのは自然のなりゆきだが、
迷うくらいなら、お茶漬けもすこしは凝ったものにしたいところだ。
 
いかにもインスタント然として一食分ずつケチ臭い紙袋に入れられた
既製品などで終わりでなく、具にもこだわりを持ちたい。

大き目の茶碗に温かいご飯を盛り、海苔も二枚くらいあぶって大きめにざくざくと
切ってならべ、マグロの切り身とイクラを放り込み、上に山葵をすりおろして
お茶を注ぐ。。。

 

ではそこで、お茶は何を使うのか、

むろん日本茶が基本だろうが、ほうじ茶や玄米茶は変わり種としてはよくても、

主役ではないだろう。

するとその日本茶はたぶん煎茶番茶かということになるのだが、
北大路魯山人よれば煎茶であるということになるらしい。

  


  「かける茶は番茶では美味くない。煎茶にかぎる。
  煎茶の香味と苦みとが入用である。
  少し濃いめの茶を掛けると、調和がとれる。茶が薄くては不味い。」
 
           ~北大路魯山人 『鮪の茶漬け』 1932年 より

      

なるほど、たかがお茶漬けのお茶とはいえ侮れない。   


     魯山人