秋の彼岸中日 目に見える秋の色
暑さ寒さも彼岸までというが、そんな言葉は
とても信じられないほど蒸し暑かったのに、
実際にここ数日、朝夕はめっきり涼しくなってきた。
今朝もまだ眠たげな乳白の残る朝の空気のなかを歩くと、
まだまだ夏の名残夏のたたずまいを残すあたりの風景の中にも
確かに秋の色が目立ち始めてきた。
気の早い桜などはすでに黄変した葉を落とし始めているが、
まだまだ旺盛な濃緑に覆われていたと思っていた葉の中にさえ
ちらほらと色の違うものが目立ち始めているし
足元をみれば夜露でぬれた草むらの中に真っ赤な曼珠沙華が点々と咲いている。
また近くの小学校を通りかかると
静まりきった空っぽのプールの底には昨夜までの雨が作った水たまりができて、
映し込まれた空の青は確かに秋のものに違いなかった。
こんな見慣れた景色の中にもいつの間にか、
季節の絵筆はぽつりぽつりと秋の色を加えているのである。
秋色に 筆置いていく 彼岸花
