ねぼうの効用
一時間寝坊した。
平日で、会社にも行かねばならない。
しまった、と思ったが慌てても仕方がないし、慌てるような私でもない。
なんといっても学生のある時期毎日非常に眠く、
一日4時間しか起きていなかったので、「ナポレオン」と言われていた私である。
(つまりしばしば20時間は寝ていた)
その後会社に入ったら二日あわせても4時間寝るのもままならず、
川の向こうのきれいな花畑で女の人がおいでおいでと
手招きしているのも見てきた私である。
この結果「自分の時間を仕切ることができるのは自分だけ」という意識が
はっきりしているので、この日のようなときは時計によって仕切られ
社会的に強制される時間はまったく重視しない。
結局会社には2時間遅れてついた。もちろん、誰も文句など言わない。
(それは日ごろの勤務振りのせいでもあるが)
それはともかく、この時期1時間遅いと、起床も活動の開始も
体が非常に楽だった。
会社に着いても妙に体が楽である。
なんでも、人間の生体時計の一日は25時間なので、
24時間で一回りの社会的リズムに無理にあわせることで
様々なひずみが起きている、という話を聞いたことがあるな。
信憑性のほどは知らないけれど。
してみると、生体時計優先の体に優しい生活者としては、
ある日、夜12時に寝て翌朝7時に起きていたら、次は夜1時に寝て朝8時に起きる、
さらに次は夜2時に寝て朝9時に起きる。
これを続けていくと当然夕方5時に寝て夜の12時に起きて学校に行く
なんて事も起きてくるわけで、一般の社会的生活にはなじみにくい。
それに私のような者は、早く起きようと遅く起きようと、夜眠くなる時間は同じだったりするものだから
1時間遅く起きたら1時間遅く寝るなどというワザが通用するはずがない。
要するに、朝起きられないのは人の生体リズムが一時間ずつ後ろにずれていくというわけではなくて、
朝日の昇りきらない寒いうちから動き出すのは体に悪いということだろうか。
するとどうせなら、サマータイム法案なんて愚にもつかない一斉早起き運動なんかより
冬時間、ウィンタータイム制を導入してもらったほうがありがたい。
地理的にも暑さの質もヨーロッパより東南アジアに近い日本でサマータイムをやろうというと、生理的にも受け入れがたいうえ、一斉早起きはどうせ誰かの儲けのためという意図が透けて見えるから、嫌悪感をあらわにする人はとても多いが、気温が少し上昇してから活動できる冬時間・ウィンタータイムなら、まだなじみやすく導入も容易かもしれない。
さらに春になって冬時間から平常時間に戻すことは、結果的に相対的サマータイムの実施のようなものだし、うっとうしい嫌われ者のサマータイム導入論者も、ここはひとつ発想の転換でウィンタータイムに方針転換してはどうだろう。
私はどっちにしてもサマータイム導入なんかには賛成しかねるが、フン。