春寒の風と散乱する光 | 酒とホラの日々。

春寒の風と散乱する光

春だと思っていたらこのところ冬並みの寒さが戻っている。
毎朝出勤途中に眺める畑には霜柱が立ち、吹き付ける北風に顔の皮がつっぱる。

 

ちょうど世の中も年度末が近く、役所の予算消化のためか不要不急の道路だの水道だのの工事があちこちで始まっているが、冬もまたこれまで出し惜しんでいた冷気を今頃になってやっと放出する気になったのだろうか。

 

それよりももともと春というのは気候が安定しないものではあるけれど、こんな大きく行きつ戻りつする気候の中で、草木や虫はいったいどうやって春を認識して、花を咲かせたり卵や土から出てきたりするのか考えれば不思議で、不思議と思えばまた驚きでもあり、やはり春は稀有な喜びをもたらすもののようだ。

もっとも、動植物の体内には積算気温やら積算日照時間だのというものを計る機能があって、今日は日中の平均気温は7度だったけど昨日は12度だからこれを足すと19度で、12月以来の累積は300度になるかな、といった具合にちゃんと春に至る道程の歩数を数えているらしい。
・・・やっぱり不思議ではあるが。


先日もベランダで洗濯物を干してみると、肌を打つ風は二月のようだったが、春への道のりを数え上げたらしい植物の明るい緑と三月にふさわしい明るい日差しが目に飛び込んできて、いかに寒かろうとも春への大きなうねりは確かなようだ。


  春寒の 白シャツまぶしい青空に
    光りはためく三月の風



などとタワゴトを口走るほどもう春なのだなあ。。。