魔女の宅配便 | 酒とホラの日々。

魔女の宅配便


スポーツ紙のお色気ページの下の広告欄などに「魔女の宅配便サービス」

という広告が載っていることがあるがご存知だろうか。

メイドの次は魔女のコスプレつきデリヘルかな?と考えるあなた、甘い。

もしサービスに電話しようと考えたあなたが、彼女もいない一人暮らしの青年だったりしたら、
もう魔女に魅入られてしまっている

確かに電話して頼むとやってくるのは黒のミニ、黒のオーバーニーソックス、
黒の胸空きセーターに黒のコート、本物の魔女のように黒ずくめの女性ではある。
おおこれはなんともなまめかしい、などと思ってまったら、ああもう危ない。

さらにこのサービスの気持ちのよさといったら、それはもう魔法のようなのだが、
そこで喜んでしまったら、すでに手遅れだ。

本当の魔法はあなたが気持ちよくサービスに昇天してしまった後に効力が発揮される。
ふとわれに返るとあなたの前にいるのは年も不明なほど無残に老いさらばえた
本物の老婆だ。そしてその日からあなたは何の疑問も抱かず、老婆の世話をしながら
暮らす青年ということになってしまっているのだ。

そうなるとあなたは同居老人の介護のため時短で会社勤めをし、
朝夕年寄りの身の回りの世話をして暮らす近所でも評判な感心な青年になっている。
ある意味、結構ななことだともいえるが・・。

魔女も今はなり手がおらず、魔女界の高齢化の進むことは人間界以上だから、
引退した魔女の世話をどうするかは深刻な問題なのだ。
幸いに人間界はいい年して結婚もしない男が増えているから、
そこに目をつけた魔女界が解決策として「魔女界の宅配便」を登場させたというわけなのだ。

魔女の現役最後の魔法として、すけべ男に自分の身の後の世話をさせる術をかける、
いわば魔女の「引退魔法」というわけだ。

得体の知れないサービスに耽って世の中の風紀に問題を起こしそうなスケベ男が
おとなしくなると同時に、魔女の介護問題も解決させて、同時にスケベ男は感心な
青年となる。

怪しげなサービスに近づくのは慎重であるべきだが、結果として、
この場合はきっと世の中全体としてはいいことなのだろう。。。