秘剣闇の爪 阿弥陀が原の血闘!
その日、不意打ちを受けて額と腕に手傷を負った伽普天若衛門ではあったが、
敵の再度の襲撃を確信して薄闇の中に剣を握り、敵の動きを察知することに
神経を研ぎ澄ましていた。 暗い宙を見つめることしばし・・・。
・・・来た。
かすかな空気の揺らぎに敵の気配を感じ取ると、若衛門それまで控えていた灯りを
一斉にともし、迫る敵を目視するやいなや抜き放った剣を大上段から振り下ろし
拝み撃ちを狙っていった。しかし手練れの敵は、目先一寸で神速の剣をかわすと、
さらには飛翔して若衛門の後方へと離脱を図ったのだった。
おのれ、逃すか!
振り向きざまに剣を下から斜め上方へと斬り上げると確かな手ごたえが
腕に伝わった。
仕留めたか? 見ると敵はすでに事切れていた。即死だった。
愛剣に貼りついた激闘の残滓を丹念にぬぐいながら、若衛門は
振り向きざまの逆袈裟斬りの感触を思い出していたが、それはまさに
秘剣「闇の爪」の奥義に近づいた瞬間であった。
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伽普天若衛門(きゃぷてん・じゃくえもん)の剣は唐の国より渡来した電撃剣で、
2千ボルトのパワーで敵を切り裂く。(蚊取りラケットというらしいが、
中国製で千円くらい、電圧2000ボルトでも電流(アンペア)が低いので
殺人には使えない)
我が家ではレーザーブレードとかライトセーバーと呼んでいる。ふぉっふぉっふぉっ。
上記の戦いで分かったことだが、上から狙うとふわりと逃げる蚊も
下からの攻撃はかわしにくいようだ。
なるほど飛行機だって、一撃を受け出力を上げて上方に離脱するのは困難だろうから
蚊にしたって同じことなのだろうか。
今年はいつまでも暖かいのはいいのだけれどまだ時折蚊の襲撃を受けるのはうっとうしい
ものだ。こうして蚊との戦いはまだしばらく続く。