真夜中の侵入者
夜中のどが渇いて目が覚めた。飲みすぎだ。
仕方なく階下の台所に降りて行くと、驚いたことに
明らかに家族でない誰かが床に座って何か食っていた。
立ちすくんだ私をちらと見上げた顔を見ると、
なんとこれがあの有名な村上さん(45歳・男性・仮名)である。
夜中に突然人のうちに現れた相手に私はなんと挨拶していいのかわからない。
だがとにかく落ち着きを装って声をかけた。
「なんだ村上さん、ひ、久しぶりじゃないですか。
しばらく見ない間に随分恰幅よくなって、肌も色つやよくてお元気そうですね」
だが、村上さんは全く動じない。
「こんな夜中に、またなにかお探しですか?」
私はゆっくりと村上さんの死角に回り込みながら
液体洗剤のボトルに手を伸ばした。
その瞬間、突然村上さんが走り出した。
「あっ、待て!」
不十分な体勢だったが、私は村上さん(仮名)目がけて液体洗剤を浴びせかけた。
だが洗剤を浴びながらも村上さん(仮名)はキッチンマットの下にもぐり込む。
おのれ、そのマットは安物だけどこないだイケアで(外資系家具販売店、人気らしい)
買ってきたばかりなのに!
悪態をつきつつも私が退路を与えないように注意深くマットをめくると
うずくまる村上さん(仮名)はすでに虫の息なのだった(元からか)。
・・・薬剤を使いたくない場所でのゴキブリの始末には、液体洗剤が良い。
なにせ、捕獲ついでにふき取り掃除もできて一石二鳥である。ふむ。
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断っておくが私はいつもこんな乱暴なわけではない。
虫も殺さぬホトケのcaptain-jackと言われているのだ(誰も言ってない)。
嘘だと思うなら、前回の山本さん(仮名)の記事を読んでもらいたい。
(山本さんとの邂逅に関する記事はここをクリックしてくだされ)
・・・今回は出あった場所が悪かったのだ。