一人だけの公園
本当に今年は雨が多い。
気象統計的にどうなのか調べてみたわけでないけれど
5月に入って、雨ばかり眺めていたような気がする。
今日も近くの比較的大きな公園を通ってみたが
さすが雨降りだけあって広い敷地を見渡す限り、
出歩いている人の姿は見えなかった。
まだ雨が地面に達届いていない木の下に行き、雨傘をたたんでみた。
雨がはるか頭上の樹の葉を打つ音だけが響く、静寂の世界。
芝の海に島のように続く、濃いピンクの植え込みのツツジ。
見下ろす池の水面で、消結を繰り返す波紋にゆれる木立の樹映。
雨なのに傘もささず、ぬれもせず、
人工物の雑音から遮断されて
緑に抱かれる気分になれるとはある意味贅沢なことだ。
この日は雨を理由に(本当は面倒だから)、煩わしい他の予定や誘いもキャンセルして
公園をぶらぶらしていたのだが、これは正解だった。
心がのどかなときだけ、こんな情趣を手に入れることができる。
