白雪姫の恩返し
むかしむかしのお話に意味を求めてなどいけないのでしょうが、
おとぎ話は肩の凝らない酒の席の話題にもよくのぼります。
たとえば、薄情な白雪姫の恩知らずぶりも有名ですよね。
七人の小人が命がけで悪い魔女から守ってくれたのに
ふらりと現れた「自称王子」にくっついて、
お礼も言わずに、さようなら~、とさっさと行ってしまうんですものね。
小人たちにしても、いかにお人よしとは言っても、大事な姫を
「自称王子」なんかにあっさり引き渡してしまっていいのか?
この王子っていう男なんて、家来も連れず、小唄なんか口ずさみながら
平日の日中から、一人で森をふらふらしているようなやつですよ。
どう見ても 「勘当された放蕩息子」 か 「遊び人の金さん」以上には見えません。
そんな自称王子なんてのにホイホイついていくなんて
まるで皇室詐欺に引っかかる無知な欲張り姫の転落の図(?)みたいで
おせっかいをしたくなりますね。
ちょっと、ちょっと、王子さんとやら、あんたいったいどこの王子なんだい?
王子様がお供も連れずになんでこんなところふらふらしてるの?
村娘ナンパに来たプータローじゃないの?
ちょと身分証明見せてみな。
え?何?持ってない?
王子は生まれながらにして王子であり、ただあることによって
王子たりえるものであるって?
理屈以前に王子としての存在をを信じるしかないだと?
王子を信じる者だけに我が王国への道が開けるって? ええ?
何言ってんだコノヤロ、ここは民主国なんだよ、
王国なんてお前の頭の中にしかないんだ、
おい、野郎ども!、スマキにして吊るしちまえ!
なんだい、あの野郎、王室詐欺だけじゃなくて、霊感詐欺もやるとはね、
いやはや、とんでもない王子だったようですが、まあ詐欺師は始末できました。
ところで姫は?姫はどうしましょう?
恩返しの予定はあるのかな?
