よい絵本?『くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話』
『くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話』
ジョン・ジェスカ 文 レイン・スミス 絵 / ほるぷ出版
10年前に買った本である。
とぼけた、今風に言うなら電波絵本か。
たとえばシンデレラ。
むかしむかしあるところに、シンデレラという名前の美しい娘が、意地悪なまま母とみにくい二人の姉と暮らしていました。お城で舞踏会の開かれる晩、まま母と姉はおしゃれをして出かけました。でもシンデレラは掃除をさせられて用意ができませんでした。
シンデレラが一人で泣いていると、
一人のこびとがあらわれ、自分の名前を当てたらドレスとガラスの靴と馬車を出してあげる、と言いました。
シンデレラはこびとをじろりとながめ、
「わたしね、知らない人とおしゃべりしてはいけないっていわれてるの」といって
小人をたたき出してしまいました。
こびとは外で叫びました。「ルンペルシュティルツヘンだよ! ルンペルシュティルツヘン!
ルンペルシュティルツヘン!」
まま母と姉が帰ってきて、シンデレラはおかしなことを言うこびとの話をしました。
まま母と姉は部屋の磨きなおしを命じ、そしてひどいことに、シンデレラの名前をシンデルンペルシュティルツヘンに変えてしまいました。 おしまい。
こんな調子である。
カバーには「たったの1800円!それはそれはにぎやかな56ページ。そこいらの32ページの絵本より75%もお得だ」とある。
絵や絵本のコンセプトが気に入って衝動買いしたのだが(本はすべて衝動買いだが)、絵はともかくたいして面白いとは思わなかった。
それがふと今日、古本のリストをみたら8000円の値がついていた。
なんだ、いい本じゃないかああ! では大事にするとしよう。
