山が呼んでるよ
先日テレビを見ていたら、「激増する中高年の登山事故」という特集をやっておりました。
そういえばスポーツ店でも高価なブランド登山用品に群がってるのは、
シルバー層ばっかりですね。
それにしてもなんで、年取って体力なくなってからわざわざ重たい荷物しょって
しんどい山登りなんかに出かけて行かねばならないのでしょう。
しかも経験もないくせに、年寄りで身勝手だから人の忠告も聞かないのも
事故を増やす要因のようです。
しかし年寄りばかりを責めてはいけません。
一見無謀なシルバー登山ですが、実はこれは本能に基づく行動であるのです。
昨日まで、普通に暮らしていた年寄りがある日突然「山に行きたい」と言い出す。
周囲の止めるのも聞かず、山登り装束に身を固めて出かけていく。
山奥深く分け入った年寄りは帰ってこない。
なんか日本の伝統を思い出しませんか?
そうです、「姥捨て山」ですね。
共同体の中に身の置き場のなくなった年寄りは、皆に迷惑をかけまいと姥捨て山へと
入っていく。これは人間の一生の行動パターンにプログラムされた世代交代・種族保存の
本能行動だったのです。
動物では増えすぎたレミングが集団で海に飛び込む行動が有名ですが、現代人にも
同様の行動がちゃんとプログラミングされて生きていたのです。
だから年寄りが山に行きたいと言い出したら、そっと行かせてあげて
帰ってこないからといってもむやみに捜索隊を出したりしてはいけないのですね。
救助された年寄りが不機嫌でエラソーに態度悪いのも、なるほどわかります。
なお、今年も中高年の登山ツアーは大盛況だそうです。
ああ、私もあなたも、いつかああして山へと向かう・・・。