おお、ブック・バトン | 酒とホラの日々。

おお、ブック・バトン

なにやらブックバトンが回ってきました


◇Q1:あなたの本の所持数は?
  うーん、分散保管しているのですぐにはわかりません。
  一般的には多い方で、本好きの中ではたいしたことない程度でしょうか(根拠無し)。


◇Q2:今読んでいる本は?
  なんかいよいよ恥を露呈しろと言うような設問ですな。
  読んでいる本にもよりますが、私は芯から貧乏性なもので、
  たいてい通勤電車で、居間で、寝床で、
  それぞれ別の本を複数並行して読むため(そういう人は多いハズ)、
  本日は以下のとおりです。


「ガリレオの指」 / ピーター・アトキンス
  現代科学を動かす10大理論の解説とあります。
確かにわかってないのにわかったつもりでいる専門外の科学理論に
  気安くアプローチした気に(錯覚)させる解説書ではあります。
  (タイトルの由来になった、冒頭写真のガリレオの中指のミイラはキモイ。
   本編と関係ないけど)


「リック・フレアー 自伝」
  プロレス華やかなりし頃、NWF世界王者だった「狂乱の貴公子 R.フレアー」の自伝。
  うそ臭いながらワクワク感にとらわれたあの頃のプロレス業界の裏が垣間見れます。
  なんだか、恥ずかしい昔の恋愛を思い出すみたいですが、30歳前の人には何の話か
  判らんでしょうね。


「伊勢物語」
  昔高校の頃断片的に読んだ(読まされた)のですが、何がなんだかわからない話という
  記憶しか残っておりませんでした。
  先日、岩波同時代ライブラリー版「伊勢物語」の新品を、バーゲン本で手に入れましたのを
  機会におさらい中です。 が、、、
  な、なんじゃこりゃ、スキャンダル本ではないですか。

  こんなもんをガッコの教科書に載せたり、
  すましたカルチャー講座の具にしたりしてたんですかい、すばらしい。
  まあ私の寝床の供に好適?


◇Q3:最後に買った本は?
   最近買ってまだ読んでない状態の本と言うことにしますと、、、
  
 「恋愛と贅沢と資本主義」 / ヴェルナー・ゾンバルト ゾンバルト

   資本主義成立の原動力のひとつは(貴族階級の)贅沢であり、その贅沢の陰には
   必ず女がいた、という百年近く前の社会学の本。
   それにしても、この表紙の女、
   チャラチャラした服着て、ブランコ乗って、靴なんか飛ばして、男を見下ろして、
   「おーほほほ、ピエール、私をつかまえてごらんなさい」 てな感じで
   いい味出してます。
  
 「植民地神社と帝国日本」/ 青井 哲人
   これ、だいぶ前刊行と同時に、めったに利用しない図書館に取り寄せを
   依頼したのですが、  何ヶ月経っても回ってきませんでした。
   この手の専門書は読みたいときにすぐに見れなくては、意味がありません。
   役に立たない図書館だと、悪態をついているうちに前週末に神保町の古書店に
   陳列してあるのを発見、即購入。定価9500円が8500円か。
   ・・・だいぶ飲めたのになあ。。。
  でもおかげで、
   「図書館は新刊本には役に立たない」
  「本は自分のものとして読まねばならない」と言うのを学習しました。


◇Q4:よく読む、または思い入れのある本5つ
  お気に入りの辞書は多いのですが
 「字統」 / 白川静 は特にお気に入り
漢字の字源については国内最高、一種の金字塔と言われていますが、
私にとっては読めば楽しい漢字の本、ですけれど。改訂版まだ買ってません。


「自由論」 / 内山 節 
私らの自由とは、つまるところ「何かを買う自由」しかないのでは?
そんな疑念にとらわれているときに時に出会って、むさぼり読みました。


「はてしない物語」 / ミヒャエル・エンデ
言わずとしれたネバー・エンディングストーリー。 
世界を虚無が覆い始めている・・・。エンデが人間の想像力の後退と、経済への隷属を
憂えた状況はますます悪化しているみたいで、ここにピックアップ。


「タマリンドの木」 / 池澤夏樹 
不治の病も幽霊も出てきませんが、現代恋愛小説の傑作。
恋愛の障害の設定がそれはもう秀逸。
この人の文、大好きだったのですけれど、沖縄行ったあたりからキレちゃいました?


「新見南吉童話集」
どの作品も素晴らしいのですが、

  「はなのき村の盗人」・「牛をつないだ椿の木」なんかが
  特にお気に入り。読むたびに、諍いや悩み多い心の洗濯ができます。


ただ質問に答えればいいと思ったのに、自分の本を晒すのがこんなに冷や汗モノとは。