或る無信教者の法悦 宗教勧誘撃退法
会社の帰り、駅前で宗教勧誘に声をかけられました。
今回声をかけてきた宗教活動家は、若いめがねの神経質そうな社会人風のお姉さんでありました。それが聞けば、近くで集会があるからこんど見に来てくれといいます。さらに集会のパンフなどを見せて、
「ほら、参加者はみんな目がキラキラしてるでしょう?」
などと言って同意を求めてきます。
無神教の私ですが、なぜかこの手の勧誘にはうんざりするくらいよく声をかけられるので、この程度の応対は実はもう慣れっこでなのであります。
「ほう、○○教会ですか、
○○教会は××師の創始による正統解釈の実践派の名門ですよね。
(などとまず適当におだてていい気にさせる)
やっぱり、現代の日本人に必要なのは信仰心ですよね。
実は私も東方弥勒大権現教にお世話になっているんですよ。
そこでアジアの連帯と世界平和のため日夜ご祈念しているのですが、
ちょうどこれから祈祷の会に行くところなんですよね。
宗教は家族、信者は皆兄弟ですから、
ぜひあなたも一緒に行きましょう。」(ここで目に力を入れる)
これでノコノコついてきたやつは皆無です。
ただ今回は調子に乗って
「さあ!ご一緒に!」と、
厳かに手をとろうとしたのはやりすぎだったかもしれません。
お姉さん、パニクックになってひどくうろたえていました。そこでもし大きな声でも出されたら人通りの多い中で私がまるでよからぬヤツのですので、そこは神速の逃げ足でもって姿をくらましたのでありました。
それにしてもあの動揺ぶり、私は彼らと同じ行為を返しただけなんですから何で私が逃げなくてはならないんでしょう。天下の往来で自分たちが見も知らぬ他人にになんと胡散臭い迷惑なことしことをしているか身をもってわかってくれたでしょうか。
そうなんです、実は私は彼らにそこを気付いてもらいたくてこんな行動をしていたのです。
(ウソです。ただのソウ行動です。)