チュウハイです。

 

 

バック単体での調整作業は終了です。

 

正直、これ以上やったところで分からないので。

 

 

これが現状。

 

 

上2本の削り方はナイフエッジ。

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下2本は太さをかなり残してます。

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現時点の特性。

 

元のバック

 

 

 

何がどう違うのか、とても分かりにくいですね。

 

同じ箇所をタップした音はこのように違います。

 

 

 

新しいバックの方が、いろいろと音程が高めで音に張り感があろうかと思います。

 

かなり苦心して400Hz帯に3つの共振を設定し、それぞれが少しずつズレて中心を455Hzにしました。

 

以前のバックではこれが出来てません。

 

1番重視して意図的に作った部分が箱にするとどうなるか、と。

 

 

 

今回、削って叩いて録音しての作業を94回繰り返しました。

 

それを通じて分かったのは、

 

「バックの共振周波数の多くはブレースで殆ど移動させることが出来ない」

 

ということ。

 

 

つまり、ブレースよりも板材の剛性(板厚)に共振周波数の決定は依存しており、トップ以上に板厚の設定が重要。


ということ。

 

想定と全く違った。。。。

 

 

 

トップについては頑張れば色んな情報が手に入るのですが、

 

バックは本当に情報がないんですよね。

 

 

バックはトップ以上に研究が進んでおらず、「何でもアリ」に近いようです。

 

ガチガチに固めてリフレクターとして使う人もいれば、かなり鳴らしてレゾネーターとして使う人もいる。

 

まあ、前者はどちらかと言えばフラットピッカー向け、後者はフィンガーピッカー向け、的な作り分けはあるのですが。

 

 

いずれにしても、

 

thoughtful guitar maker must sooner or later come to grips with the question of what, exactly, should the proper relationship of structure, mass and fundamental frequency of face to that of back, to be?

 

思慮深いギター製作者は、遅かれ早かれ、構造、質量、トップとバックの基本周波数の適切な関係はどうあるべきかという問題に直面しなければならない。

 

Ervin Somogyi

 

 

つーことなんですよねぇ。

 

 

 

では。