チュウハイです。
PCで出来る分析を進めつつ、バックセンターの補強を作ります。
通常より低めにしてあります。
フツーはブレースの前に作るのだが、後回しにした理由もあるのです。
接着完了。
いろいろと出来る範囲での分析をしましたが、想定外の現象が多すぎる。
もう削って試すしかない。
削りながら考えて行きます。
まずはブレースのノード部(端)をある程度落として、バックの振動性を上げてみます。
スゲー不細工な絵面だw
やはり周波数の移動はほぼなく、振幅に変化が見られます。
次は、ブレースの幅をある程度削って観察します。
勿論、1本削るごとにスペクトルを取ってます。
ふうむ。
端のみ落とした状態と、端+幅を落とした状態を重ねて見る。
(青…端を落とした オレンジ…端+幅を落とした)
これもやはり周波数のスライドは殆ど起こりません。
が、幾つかの共振点で振幅が明らかに大きくなりました。
剛性を極力下げないで振動性を上げる削り方をしてるんだから、その通りですわな。
全てが読み通りに行けば楽です…が、そんなことはない。
むしろ分からないことの方が多い。
とはいえ、ここまでのデータから幾つかのアイデアが見えた気がします。
その1つは、「上2本と下2本はブレースとして別物にした方が良さそう」ということ。
こういうセットで、アッパーの赤の方が弱い必要がありそう。
そういう視点を持って調べないと気づきにくいが、
現行のMartin Factoryでもそうしてるのだった。
何故彼らがそうしてるのかは分かりません。
が、私としては「だよなぁ」と勝手に納得。
そのほうが「周波数制御のシステムとして」上手くいきそう。
とりわけ、1弦の鳴り方のムラが少なくなりそう。
つーことは、ブレースのアッパーとローワーには300Hz帯と400Hz帯を制御するメカニズムが有る、ということです。
しかし、それらは独立しているわけではないので、300を動かした時に400にどう影響が出るか、その逆のケースだとどうかを事前に考えてから作業が必要です。
めんどくさいねぇ。
では。