チュウハイです。
久々にアコギ材の話。
雨の日は別として、ひと夏の間、トップ材を桟積みして外に置いときました。
2度ほど予想外に雨に濡れましたけど…
まだ結果が出るには早いですが、中間報告的な。
一番上に積んで直射日光をモロに浴びた2枚(非ブックマッチ)の重さを計ります。
お、231g。
桟積み前は242gで、10gほど軽くなってます。
じゃ、こっち。
259g。桟積み開始前は264g。5g軽くなってます。
事前のタップトーンから、前者は乾燥不十分な印象でしたので、やはり後者より変化量が大きいもよう。
トップ材サイズのスプルースは、その日の天候や朝昼晩で±2gくらいは違う重量になります。
日常的に最大で4gくらいの変化幅があるんですね。
そして、「今日と昨日で2g変わった」だけでも、タップトーンの高域の鳴り方や伸びは明らかに変わります。
というほどに繊細なものであることをご承知おきいただきまして。
軽い方向に5~10gの変化量ならば、平時の変化量を十分に超えており、
材の乾燥が進んでいる(質が向上している)と見て良いでしょう。
てことで、このまま桟積みを続けてみます。
ここまでは材の乾燥の話なのですが。
材を叩いていると、乾燥意外のところにも目を向けざるを得ません。
今回重さを計った2枚。
樹種は同じ。寸法もほぼ同じで、現時点の重量は30g近い差が有ります。
この差は、恐らく今後さらに拡がります。
タップトーンも大きく違います(音量大で聴きましょう)。
ギターに関わる人なら、誰しも後者が良いと感じるかと思います。
後者はより乾燥しているが、重たいほうの材です。
低域の鳴り方からも、後者の方がより剛性が高いことが窺えます。
質の違いってのは結局何の違いなのでしょうかねぇ。
乾燥は「響き」にとって重要なのは体感的に理解できるのですが、それ以前のところ。
木質の密度かねぇ?
では。