チュウハイです。

 

 

 

改めて、完成したピックアップの写真。

 

 

 

 


1次試作と比べてみましょうか。


極端に違いが出るように録音してみます。


 

2次試作(完成品)の音。

 

 

 

1次試作の録音。


 

 

 

(マイキングが最も重要ですが、それは置いといて)

 

 

比べると、1次試作の方が音に甘さがあり音楽的な部分が有ります(音自体は荒い)。

 

2次試作は、実効レンジが広いですが超高域がキツイくらい出ています(キツイが滑らか)。

 

 

 

基本的な設計は同じものですが、結果としてはかなり違うマイクになってますね。

 

 

この違いを生むのが「マイクのチューニング」です。

 

チューニングの内容は大きく分けて2つです。

 

 

 

①マイクの造り、セッティング

 

例えば、これと

 

image

 

 

これだと、

 

image

 

 

 

強調する音域や指向性がかなり変わります。

 

他にも、内部構造で音は変わります。

 

 

 

 

②部材の選定

 

2次試作でプレゼンスがきつく出たのは、東京コスモスのポットの影響です。

 

 

 

 

40円の台湾製と、440円の東京コスモスだと、ニュアンスの全く違う音が出ます。

 

方向性自体が変わると言っていいです。

 

同一メーカーで同一のポットでも、製造の精度が低いと個体のバラツキでガッツリ音が変わるのも確認した通り。

 

 

 

同様に、回路上で最も音に変化を与えるカップリングコンデンサも慎重に検討すべきです。

 

 

 

 

 

これらを単体で考えるのではなく、組み合わせで最適解を模索する作業がマイクのチューニングと言っていいでしょう。

 

単純に精度が良いとかスペック上優れているとかの問題ではなく、

 

何をどうすれば「より音楽的なマイクになるか」の視点でチューニングすべきです。

 

 

 

まだやってませんけどね…

 

 

 

というのも、録音に使っているのが私が作ってしまった駄コギ(駄目なアコギ)なのです。

 

駄コギに合わせてマイクをチューニングしても意味がないでしょ?

 

 

てことで、まともなアコギが製作出来たらマイクも詰めます。

 

という気が遠くなる話なのでしたw

 

 

 

 

ちなみに、製作の中では金属加工とマイク周りの物理的な作り込みが最も大変でした。

 

 

電気は超簡単です。

 

ECMのスペックシートに記載されているリファレンスの回路ほぼそのまま。

 

 

 

ECM自体は、電池・抵抗1個・コンデンサ1個、それだけで動きます。

 

私が作ったのは、これにポットを加えて可変ローカット機能を付加しただけのものです。

 

 

 

シンプル過ぎて、ちょっとでも知識があれば誰でも作れるぞw

 

 

 

ただ、シンプル過ぎてあまりに出力レベルが小さいです(実用範囲内だけど)。

 

フツーならピックアップ内で信号増幅したくなります。

 

 

少し勉強してピックアップ内に増幅回路を含めた回路図を描いてみました(描き方知らんけど)。

 

 

 

 

 

昨日、知人にこれを添削してもらったところ

 

 

「あー、経験なしでオリジナル作ろうとするとこうなるよね。理論的には合ってるけど、多分歪む。」

 

 

とのことでした。

 

歪ませないで増幅するクリーンブースター的なものを作るには、「いろいろある」そうで…

 

 

 

そういう「いろいろ」は私の手に余りますな。

 

 

それに、ローノイズで増幅をしようと考えると電池駆動じゃキツイんですよね。

 

てのは知人に訊く前から分かってましたので、

 

ピックアップ内での増幅は早々に諦めたのでした。

 

 

 

 
 
そんな感じですかね。

 

初めて自作電子工作的なものをやりましたが、電気やってる人ってスゲェなと。

 

 

私はやっぱり電気は趣味になりません。

 

脳筋木工やってる方が幸せなのだ。

 

 

 

 

では。