チュウハイです。

 

 

今日、「小籠包」の名称をどうしても思い出せませんでした。

 

アレアレ!芸能人が食べて熱いリアクションする餃子みたいなやつ。

 

までで脳が止まりました。

 

 

 

今回はピックアップに搭載するECM(コンデンサマイク)について考えます。

 

 

 

 

長ったらしい検討の様子を。

 

 

 

スペック的な話

 

 

手に入る範囲で、パッと見で使えそうなECMのスペックを一覧にしてみました。
 

 

 

 

↑中身は別に見なくて良いです。

 

個人がリテールで入手できるECMは結構限られてます、という話。

 

 
マイクもウンチクがかなりある世界なようで、
 
勉強しつつ、良さげな2つに絞りました。

(色付け=違いのある部分)

 

 

 

 

同じメーカーの似た品番です。


同じような特性で、サイズ違いを作った感じですかね(直径が14mmと10mm)。

 

 

 

いずれを使うにしても、いわゆるコンデンサマイクと比べると、

 

 

 

 

感度、S/N、周波数範囲のあたりで劣ります。

 

そりゃガチのコンデンサマイクより劣るのは当たり前。

 

 

ただ、「アコギを至近距離から録音するため」であれば、そんなに高感度である必要なさそうだし、20Hzのような低音なんて必要ないどころか邪魔です。

 

S/Nの悪さだけはちと気になりますが、実用上問題無いんでないの?と。

 

知らんけど。

 

 

 

 

 

サイズの違い?音色の話

 

 

電気的にはよく似た2つでも、パッケージが違うってことはダイヤフラムが違うんでしょう。

 
ゆえに、マイク自体の音色が同じということはない筈です。
 
 
それぞれの周波数特性を比べて見ると、
 
14mm
 
10mm

 

 

 

青で囲ったあたり。

 

14mmの方がハイ上がりです(3kHz~)。

 

10mmは右端(11k付近)に不自然に大きな谷が見られます。

 

3kHz以下はほぼ同じようなもの。

 

 

 

「マイク自作」という超マニアックな分野の人は、14mmは「低域が出ないマイクだ」と評価されてました。

 

スペックシートを見る限り、「低域が出ない」のでは無く、ハイ上がりの結果として「相対的に低域が少ないような聴こえ」なんじゃないかなー?

 

 

知らんけど。

 

 

スペックはスペックとして、実力は使ってみてです。

 

まあどーせローカットしますし低域はあまり問題ではなく、

 

最初から高域特性の良いマイクの方がよい気がしますし。

 

 

 

 

どこで、どう拾うか?問題

 

 

ここまでの文脈とは別で。

 

 

マイクの指向性も要検討事項です。

 

指向性ってのは、マイクが周囲のどの範囲の音を拾うかの違い。一応載せときます。

 

source https://www.ginichi.com/shop/news/newsdetail.php?news_id=81

 

 

 

マイクの指向性と位置が重要、ってのは当たり前ですね。

 

普通にレコーディングするときも、ピックアップに付属するマイクで音を出すときも、マイクの種類、位置、向きは工夫するわけですから。

 

 

 

例えば、サウンドホール付近に単一指向性マイクを設置した場合。

 

汚い図ですけど、ピンクのような範囲の音をよく拾うっぽいですね。

 

 

 

これだと、相対的にバック振動を強く拾うことになりそうで、好ましくないような。

 

 

では、無指向性マイクを同じようにサウンドホール付近に設置した場合。

 

 

 

弦そのものの振動音やピッキング音を強く拾うことになりそうで、こちらも好ましくないかな。

 

 

 

つーことは、マイクの位置はボディ内部で良いかなと。

 

 

 

 

では、ボディの中でどう音を拾うのが良いか。

 

 

アコギの「箱」としての音を重視するなら、ボディ内の無指向性マイクで、全方向の音を拾うのが良いような気がします。
 
 
 
 
でも低域はどーせ出過ぎるくらい出るから、バックよりもトップの振動にフォーカスして単一指向性で拾う方が良い結果になりそうな気もします。
 
 
 
 
いや?
 
アコギ程度の箱の中なら、指向性はあんまり関係ないか?
 
 

オラ、わがんねw

 

 

ノウハウがなく決め打ちできないので、グースネックで位置と方向は変えられないといかんかな。

 

 

 

 

 

 

録音実験だ

 

 

モノを知らない人が頭の中で空想しているだけ、という状況は不健全です。

 

少しでも「実のところ」を知らねばならん。

 
 
 
ということで実験。
 
このピックアップに載せたECMはSPL社のXCM6035。
 
 
 
 
50円くらいで、そこそこ良いと言われている無指向性のマイクです。
 
 
2パターンで録音してみます。
 
①マイクがサウンドホールにある状態
②マイクがボディ内にある状態

 

 

 

 
①マイクがサウンドホールにある状態
 
空気感があり、比較的スッキリした音像です。が、特に1,2弦の音程感が薄く、やはりトップの鳴りの良いところを逃してしまってる感じがします。
 
 
②マイクがボディ内にある状態
 
①よりも低音がブーミー。というか、ブーミーを通り越してマイク側で音が歪んでいますw
ただ、その歪みの裏側では、1、2弦に強い音程感が得られており、トップの共振がしっかり録られています。
1kHzあたりに癖を感じるのは、マイキングの問題のようです。
 
 
 
 
にゃるほど…一長一短。
 
 
 
私の感覚的な判断ですが、後者の方が良いです。
 
オーバードライブ内蔵ピックアップじゃ困りますけどw
 
 
箱の中でマイク位置を変えてみたところ、右の位置の方が音圧が高く、より強いオーバードライブがかかります。
 
 
 
 
無指向性マイクであっても、マイクの位置はやはり意味があります。
 
恐らく単一指向性マイクだと、さらにシビアでしょう。
 
 
ということを念頭に置いて、実物での試行錯誤が必要かな。
 

 

 

 

やはり厄介であった

 

 

他にも、出力をどうするか(インピーダンス、レベル)とか、ECMの電磁ノイズ対策とか、いろいろとあるんですが。

 

これくらいにしといたるわw

 

 

 

全体的に、1つ言えるのは、

 

思っていたほどシンプルには出来ないんだな。

 

 

電気的なことは、ちゃんと電気やってる人からすればかなり簡単な部類と思います。

 

それこそ、エフェクターのオーバードライブを作るよりよほど簡単な筈です。

 

特に物理的な部分を、いろいろと試さにゃならんようです。

 

 

 

うん、とりあえず電気を知人に相談しよう。

 

そうしよう。

 

 

 

 

では。