チュウハイです。
先日買ったエボニーは返品しました。
いやぁ、騙されたなぁw
パチもん掴まされたようなモヤモヤの腹いせもあり、どーしても黒いのを手に入れてやろうと思いました。
ポチっ!
昨晩、届きました。
こりゃぁ黒いんだぜ!
条件のいいエボニーが見当たらず、
アフリカンブラックウッド(グラナディラ)にしたのでした。
これなら文句ない!
サイズはギリだが、多分私のデザインなら大丈夫。多分w
で、ブリッジ用も買ったのでした。
ブリッジ用のは少し色が薄いですね。
「ブラックウッド」と言っても、茶色っぽいのも多いんですよね。
アフリカンブラックウッドは、比重1.2~1.3で、ギターでよく使われるカメルーンエボニーよりも重硬な材です。
結構硬いジリコテとタップトーンを比べてみると、重硬なイメージが伝わるかと。
ただ、実際の聴感ではかなりキラキラしつつも艶っぽくもあり、エボニーとは異質な印象。
dalbergia属のローズウッドだから、かな?
手に取ると、やはりサイズの割に重いです。
比重(g/㎤)は1.27でした。
それなりに乾燥してる。
にも関わらず、ほんとずっしり。
マメ科でもこれほど重硬な材は、紅木(三味線のネック材)くらいでしょうか。
アフリカンブラックウッドよりも高価で流通が少ないんですよね。
ギターで使われてるのは見たことないですが、
なんとなく欲しい。叩いてみたいw
(追加写真)
左 指板に使うインディアンエボニー
中央 研磨したアフリカンブラックウッド
右 アマゾンローズウッド(高密度)
軽く研磨したところ、ウホー!
やっぱりアフリカンブラックウッドはスンゴイ密な材ですね。
導管が細く、見たことない表面の平滑性!
こんなローズウッド有るんだなぁ、と。
テンション上がって、またアコギ製作のかなりテクニカルなことを書いときます。
アフリカンブラックウッドでアコギブリッジを作った場合、
フツーの設計ならば、他の木で作るブリッジより重くなりますね。
その時、音響的に何が起こるか。
トップのローエンドの共振周波数が低くなります。
重心が低い音になるのですな。
これを説明する「ブランコ理論」てのを勝手に考えてまして。
トップのほぼ中央により重いものが載っている場合、
重さによりトップの振動速度が下がる→共振周波数が下がる
ということが起こります。
…と言い切れる証拠は有りませんけどw
仕組みとして説明できているかは別として、ブリッジの重量によって、トップの音響特性を変えることができるのですね。
また、スキャロップして鳴りが大きくなりすぎたトップの「抑え」としても強く機能しそうです。
ただ恐らく、ブランコ理論が直接的に働くのはローエンドの周波数のみなんですよねぇ。
別の共振周波数には、重さではなくブリッジウィングの剛性が効いて来る筈です。
まあ例によって、結果としての現象を理解することは出来るが、実際に木工を通してどうチューニングするかが問題です。
それに、
ココボロより硬くて、ココボロ並みに油分が多いのがアフリカンブラックウッド。
要は、「加工で死ねる」材です。
与太話をしてられるのは今のうちなんだな、これが。
では。