チュウハイです。
 
 
 
唐突ですが、Tyler Robbinsのインレイワークはかっこいいなぁと。
 
 
 
 
 
ただの紹介でした。
 
この人のギターの音は好きじゃないんですけどw
 
 
 
 
とりあえずCADに慣れる必要があるので、いろいろ描いてみています。
 
 
 
 
と言っても、、、、3DCADの使い方としちゃ間違ってるんですけど。
 
 
 
 
ちゃんとアコギ全部を作っていない私は、ドーミングとネックアングルの関係がいまいち掴めておりません。
 
そのへんをチラッと確認してみました。
 
 
 
例えば、完全なフラットトップ+一般的なネックアングル1.5°の場合。
 
 
 
 
当然ながら、トップに対して指板にもアングルがついているので、指板とトップの間に隙間が出来ますわな。
 
指板のエンド位置で2mm近く浮いてしまうことに。
 
 
 
トップにドーミングをかけてみます。(R 8500mm)
 
 
 
隙間が無くなったようには見えますが、
 
曲面と平面が接線のようになっているだけですね。
 
 
 
実製作においては、
 
指板面とトップ面をキレイに接着するために、
 
辻褄合わせの木工で面を合わせるわけですな。
 
 
 
辻褄合わせが上手く行ってないと、この辺に微妙な隙間のあるギターになったりします。
 
 
 
 
そういうギター、たまに有りますよね。
 
実は、東京ハンドクラフトギターフェスでも何本か見かけたことが有ります。
 
 
 
まあ、面倒なところですからねぇ。
 
出来るだけ面倒にならないように設計しておき、きっちり辻褄合わせするのが肝でしょう。
 
 
 
ちなみに、Taylorは全体としては65feet Rらしいのですが、部分的にRが違うそうで。。。。
 
 
 
 
結果として何をやってるんだかよく分かりませんw
 
ドーミングで複雑なことをやると後工程が大変になりそうなんですけども。
 
 
 
 
 
とかとか。
 
細かいことも有りますが、そもそもドーミングの役割というのは?
 
強度を上げるとか言われますが、具体的になんぞ?
 
 
と考えてみると、
 
 
 
多分、主にアッパーバウトの圧力耐性を上げる、ということですね。
 
 
 
 
ここは弦のテンションによりトップを押し下げる力が強く働くわけですから。
 
トップがドーミングによりアーチ状になっている意味が有ります。
 
 
アーチは上からの力には強いわけでね。
 
 

 

 
 
しかし逆に、ロワーバウトというかブリッジから下のトップは上に引っ張られますよね。
 
 
 
 
このエリアについては、トップがアーチ構造であっても意味のある強度増加は望めない気がします。
 
 
 
 
では、ドーミングはアッパーバウトの強度だけの問題なのか!?
 
と言われれば違います。
 
 
 
 
ドーミングは、材の共振周波数を上げる筈です。
 
鋸刃で極端に示すと、このような違い。
 

 
 
 
 
つまるところ、
 
フラットなトップとドーミングのトップを、同じ共振周波数になるようにボイシングした場合、
 
ドーミング材の方が重量が軽くなる。
 
ゆえに、比較的鳴りやすい。
 
 
 
 
というのが、ドーミングの最も重要な機能な気がします。
 
 
 
高名なルシアーでもドーミングかけない人もいたりするんですけどね。
 
 
 
 
 
 
では。