チュウハイです。
ギター関係、何もやってません。
こいつの追加ボディ塗装をしなきゃな、と思ってますが。
音を変えるために追加の塗装をする、という話です。
特に超高域を抑えるため。
その辺の良い教材が有りますので掲載。見なくてもいいですけど。
残念ながらこの動画では、ストラト塗装の上塗りのみを剥がしていて、シーラー層は残ってます。
塗装を剥がすと音は変わるか?の動画としては半端です。
メーカーによってはシーラー層が上塗りの2倍くらい厚みがあったりしますし。
まあそれでも明らかに音が変わってます。
上の動画から、剥がす前後の音を抜き出して連続再生してみましょう。
分かりますね。
塗装を落とすとペチペチして軽く、膨らみがないトーンになってます。
もう少しちゃんと表現すると、倍音が過多な状態で、相対的に基音の比率が低い音です。
それゆえ、細い音に聞こえるわけです。
これだけ違えばEQの設定は完全に変わりますし、弾き心地…というかピッキングに対するレスポンスの仕方が全く違います。
スペクトルで見ると、この違いが具体的に。
塗装剥がす前
剥がした後
塗装を剥がした後は、明らかに2k~3kHz辺りに集中した強いピークが出てます。
シーラー層も含めた塗装が無ければ、この傾向がさらに強くなりますし、より上の帯域も出てきます。
というように、ギターの塗装はギターの振動を抑える役割が有ります。
恐らく、厳密には全ての周波数帯が塗装の影響を受けているのですが、振幅の小さい音=高周波 ほど塗装の影響を受けて大きくカットされているのだろうと思います。
適切に塗装をすることで耳障りかつ、余計で音楽的でない高域をカットできる、ということです。
それがやりたいわけです。
難しいのは「適切」の部分。
程度問題なのですよね。
ただ塗装するのは簡単ですが、適度な塗装に出来るか。
その意味でギター塗装は難しいし、塗装のやり方が問題なのです。
では。