破壊神、チュウハイです。

 
 
 
日曜、植物園に行きました。
 
人の往来のある場所のベンチでこんなんなってる人たちがいましたよ。
 
 
※イメージです。
 
 
実物はこんなに爽やかでもスタイリッシュでもなく、もっとナメクジの交尾的というか。
 
「ネチョーーーー」という擬態語が見えましたw
 
快楽に溺れる男の、とても醜い顔を見てしまいましたよ。。。
 
 
 
 
 
 
からの、アコギのこと。
 
 
スキャロップ、ノンスキャロップ。
 
 
 
(スゲーテキトーに作りました)
 
 
アコギ好きなら、ご存知のアレですね。
 
両者を比較すると、強さと重さが違います。
 
 
 
トップの物性と音には、大まかにこんな関係がありまして。
 
 
 
スキャロップすると、表の右下方向に物性が変わります。
 
「軽く弱く」なので、共振周波数が下がり鳴りが大きくなります。
 
削れば、鳴りが大きく、重心が下がっていくという感じです。
 
 
 

と言っても、「スキャロップだから」とギターを決めてかかっちゃダメです。


極めて部分的な話でしかないですから。

 

 

 

 
 
とはいえ、普通のアコギならスキャロップの有無はそこそこに意味が大きいし、ちゃんと理解したいところです。
 
 
 
作り手として「ちゃんと」理解すべきは、
 
 
例えば山の高さや位置に何の意味があるのか。
 

 
 
 
 
また例えば、谷の深さや広さは何の意味があるのか。
 
 
 
 
また、トップでの位置の違いがどういう意味を持つのか。
 
 
 
 

「よし、実験するぞ!」と、すぐにお試し製作できないので、これらを理解するのに時間がかかります。
 

 

 

 

 
今回、ようやく見えてきた?と思うことがあります。
 
 
 
 
トーンバーはXブレースの下の領域の剛性を保っています。
 
ここで発生する振動を決めている、てのは誰が見ても明らかですね。
 
 
 
 
 
が、、、
 
削って叩きまくって実際の挙動を観察してみると、
 
想像するより多機能であることが分かってきます。
 
 
 
機能としてのトーンバーは、上の画像で示したもの以外にも、こういう振動や
 
 
 
 
 
こういう振動にもかなり影響していることが観測できます。
 
 
 

 

 
少し具体的に。
 
例えばブリッジを軸とした横方向の振動に対して、トーンバーはある程度抑制的に働きます。
 
 
 
斜めですが、横方向に補強しているわけですから。
 
トーンバーが無ければ、この振動がより大きくなることは想像できますよね?
 
 
 
 
設置されているトーンバーがノンスキャロップであれば、最も強く振動を抑えることになります。
 
それをスキャロップしてみると、当然まず↓青の部分の鳴りは大きくなります。
 
 
 
 
 
しかし、ただスキャロップしただけだと、横方向の振動はあまり影響を受けません。
 
 
 
結構変化しそうなものなんですけどねぇ。
 
 
 
何故か?と言えば、ここ。
 
 
 
スキャロップの山の部分が横方向の剛性を支える突っ張りのように機能しているようです。
 
ですので、山の高さを落としたら横方向の振動に結果が出ます。
 
 
 

 

 

ほんと、見れば見るほどいろいろとあるものです。
 
 
が、分かってないことが1つ、分かり始めたなと。
 
部分最適かつ全体最適を目指す、てのが当面の目標です。
 
 
 
部分と全体が同時に最適化されたとき、これが美しい状態になり、聴覚的にも「良い音」になる筈です。
 
 
 
 
 
 
最後に大切なことを。
 
 
「あ!こういうことか!」と理解したつもりのことが、簡単に覆される世界です。
 
今回の記事を真に受けないでください。
 
 
 
 
では。