先生、僕を診て下さい――女性精神科医・南川藍子は、診察室に坐る男の神経回路に深々とメスを入れていった。 暴走する脳神経プログラムのパスワードは何なのか。男の過去にそのヒントはあるのだろうか。 頻々と起こる異様な殺人事件。狂気の矛先は、刻々と藍子にその照準を合わせてゆく。 獲物を求めて彷徨う脳髄たちの正体が明らかになったとき、最も恐ろしい真実が藍子に襲いかかり、そして――