徳川三代将軍の時代になっても、豊臣の残党はまだ反撃の機会をうかがっていた、そんな頃…。巨体に大剣を背負う男、万源九郎。その剣はオリハルコンという謎の金属で作られた、“三種の神器”の1つだった。神器3つを手にしたものは凄まじい力が手に入ると言い伝えられ、残り二つを求め旅を続けていた万源九郎は途中、豊臣の血を引くがゆえに命を狙われる娘・舞に出会う。次第に不可解な言動を見せ始める舞だった…。

夢枕獏原作のSF伝奇時代劇小説の映画化。奇想天外、荒唐無稽な“夢枕獏ワールド”を、これまた破天荒に映像化したのは、『サイレン』『明日の記憶』で最近新境地をひらいている堤幸彦監督だ。『トリック』シリーズでのコンビもお馴染みの阿部寛が、大剣を背負った大男=万源九郎を演じ、“ツツミ流”ユーモアで観客を喜ばせること必至。忍術・妖術入り乱れる、サービス精神旺盛な一本。宮藤官九郎や長谷川京子、黒木メイサらの客演も嬉しいが、遠藤憲一、竹内力、六平直政らの“濃い”俳優たちが、どこでどんな役で登場するかも楽しみだ。