伊豆大島をグループ旅行した女子大生の前原真樹は、記念撮影の写真の中に亡霊のようなポーズをした学生服姿の男が写っているのを発見した。真樹は、撮影場所にまったく他の人影がなかった筈だという。だが、その"亡霊写真"を見て、父親の信造は顔色を変えた。彼はさっそく、古い友人の有田道隆に電話した。が、その最中、密室状況下の書斎で急死した。そして死んだ前原の手は、家族の誰も憶えのない熔岩の塊りをにぎりしめていた。・・・・・・数日後、有田の一人娘の由美子が家出した。結婚を反対されている相手の高村雅史にそそのかされたのだ、と有田は推測したが、行き先の見当はつかない。そして三日後、由美子からの速達が届いた。消印は伊豆大島の元町局になっていた!? 由美子の無事を知ってホッとした妻と反対に、有田はなぜか、心中の怖れがあると顔色を変えて、その夜の船で大島に向かった。