太田 忠司 笑う月人は誰しもその心に闇を住まわせる。そしてまた一人、暗い闇を育てる者が――。中学二年生の久世伸弥は、夢を見た。巨大な笑う月と大きな鎌を持った人影に追いかけられる奇妙な夢。友人だけでなく、己さえも偽りながら日常を送る伸弥にとって、その夢はなぜか心をかき乱すものだった。そんな伸弥が、ふと目にとめた<レンテンローズ>という花屋を訪れた時、彼の運命の歯車が音もなく動き出した!伸弥の周りで連続する事件。追いつめられた彼の前に現れるのは真実なのか、それとも!?