その赤はルビーのようにきらびやかだった――ガラス工芸品の美術館を併設するクリニックで、院長の大和田彩子が扼殺された。現場にはなぜか、割れたベネチアングラスの一輪ざしが・・・。被害者の周辺は、付きまとう昔の恋人、婚約者との関係に悩む妹、医院に不満を抱えた事務員など、愛と憎しみが渦巻いていた。駆けつけた作家探偵・霞田志郎が、鮮やかな推理でやがて看破した真犯人とは?《ベネチアングラスの謎》他7