大沢 在昌 死角形の遺産九月には珍しい雷雨の中、原宿に事務所を構える若き総会屋・井田有生の許に一通の封書が届いた。それが誤配であることに井田が気付いたのは、メッセンジャーの去った後だったが、その時から井田は、奇妙な事件の渦中の人となった。メッセンジャーは絞殺死体で発見され、正当な受け取り人は自殺したという!? そして井田にも殺人者の魔手が! 真相究明のため友人の原を訪ね、封を開くと中味は一本のカセットテープで、録音されていたのは、数日前にニューヨークで凶弾に斃れた世界的ミュージシャンの歌声だった・・・。