「当弁護人の再三の説得にも関わらず、被告人は他人に罪をなすりつけ、己を救わんとする態度を変えようとはせず・・・」昭和53年に起きた「スナックママ殺害事件」で国選弁護人だった清原弁護士は被告人奈良林に不利な弁護をし、弁護士会から糾弾された。それから7年後、奈良林の仮出所の噂を耳にした水木弁護士は、今は無き清原弁護士の娘で水木の先輩堀井弁護士と結婚した郁子から、7年前の事件の真相究明の依頼を受け、調査をはじめた。そんな時、大森で「中小企業社長殺害事件」が発生。この事件の被告人黒瀬達夫の供述が、7年前の「スナックママ殺害事件」の被告人・奈良林の供述内容とまったく同じであることを知って、水木は驚く。