【パリ18日時事】フランスのサルコジ大統領は18日、右派与党・国民運動連合(UMP)のフィヨン首相(53)が提出した閣僚名簿を受理し、新閣僚を任命した。公約の「変革」を効率よく進めるため首相以外の閣僚を従来の約半数の15人に絞り、外相には国際緊急医療援助団体「国境なき医師団」の共同創設者で国民の人気が高い左派・社会党系のベルナール・クシュネル元厚生・人道活動相(67)を充てた。大統領選に敗れた陣営からの主要閣僚起用は異例。また女性閣僚が7人を占めている。
 クシュネル氏はフランスの政治家には珍しく2003年のイラク戦争開戦を支持しており、対米外交の立て直しが期待される。また、医師出身で人道問題に関心が深く、中国やロシアの民主化抑圧に対しては厳しい態度を取る可能性がある。
 同氏のほか、中道の仏民主連合(UDF)からエルベ・モラン国民議会(下院)議員(45)が国防相に起用された。

右派からは首相に次ぐ閣内ナンバー2の国務相(エコロジー・持続的開発相兼務)にベテランのアラン・ジュペ元首相(61)を据え、内政改革のカギを握る経済・財務・雇用相には首相候補の一人だったジャンルイ・ボルロー前雇用相(56)を配した。このほか、移民系女性のラシダ・ダチ元検事代理(41)が司法相に抜てきされている。