【パリ】フランスの週刊紙カナール・アンシェネは23日、シラク前仏大統領(74)が1992年に、旧東京相和銀行(現東京スター銀行)に秘密口座を開設し、数年間にわたり、文化財団から資金提供を受けていたとされる疑惑について、仏捜査当局が事情聴取に踏み切る見込みだと報じた。

 同紙によると、既に仏情報機関の元幹部、ロンド将軍の自宅から、シラク氏の秘密口座に関する書類が多数、押収されている。21日には、背任、収賄罪で立件できるかどうかが検討されたという。

 今月16日に退任したシラク前大統領は、1か月後に不訴追特権がなくなる。このため、6月17日以降にシラク氏への捜査が可能になる。訴追されれば、第5共和制で初めて大統領経験者が、刑事事件の責任を問われることになる。