今日は、勤務終了後、東京アメリカンセンターで「2008年アメリカ大統領選挙ディベート:民主党vs共和党」に参加してきました。メディア方々に加え学生の方々まで参加して、熱心なQ&Aも行われました。

講師は、

民主党:ロバート・M・オアさん(バラク・オバマ上院銀キャンペーンアドバイザー)

共和党:クリストファー・J・フュスナー(リパブリカンズ・アプロード・グローバルチェアマン)

モデレーター:中山俊宏(津田塾大学)


(共通認識)

・米国民は、政党というよりは候補者のストーリーに関心を持つ。

・いつの選挙もそうであるが、中道を取り込んだ方が勝つ。

・2年後は日米安保50周年であり日本は大切だ。


(共和党の主張)

・マケインは一匹狼。選挙改革法を支持していることから、Bushとは違うところも多い。

・環境問題への取組みもBushよりは積極的。特に代替エネルギー。

・Bushは、7年間の経済成長をもたらしたが、最後の1年だけがサブプライムでやられた。

・日本、韓国は東アジア戦略の要。マケインは、中国に対して厳しい。

・日本とは、貿易、防衛ともに深刻な問題がない。

・イラク撤退はリスクがある。仮に撤退すると、イラクをサウジとイランが占領し、領土を分けることになるとも言われている。



(民主党の主張)

・マケインは、減税を続けると言っているが、彼の経済チームは反対している。

・今の経済は歴史的に見ても最悪だ。Bushはリセッションにも気づいていない。

・共和党の減税は、富裕層優遇だ。

・オバマは上院で最もリベラル。

・オバマは、国を纏められる。家族を見ても、その生い立ちをみてもそう思う。

・コリンパウエルがまだ、マケインを支持していない。実は、オバマ支持なのではないか。

・イラクからの撤退が実現すれば、東アジアへの注目が高まる。

・Bushは、日本が、米国についてくることは当然と考えている。民主党は、日本をイコールパートナーとして考えている。日本の重要性は、民主党の方が理解している。

・オバマはインドネシアに7年住み、日本にも度々来ている。ヒラリーは3人の中では、来日回数が一番多い。

・北京五輪に、大統領が参加すべきではない。そもそも、米国大統領が、五輪に参加したことは1回しかない。

・イラク問題が更に悪化しなければ経済に焦点があたる。イラクからの完全撤退には民主党でも1年半かかる。
・オバマは若者に人気がある。若者のかかえる問題に理解が高いのだろう。

・オバマはノースカロナイナでの票は既に固めている。


などの話がでました。ヒアリングベースですので、多少ニュアンスが違うかも知れません。