先週3日、FT が「ラッセルが2本のヘッジファンドを閉鎖へ」と伝えた。該当するファンドは「ラッセル・オルタナティブ・ストラテジーズ・ファンド」と「ラッセル・オルタナティブ・ストラテジーズ・ファンド2」。詳細な内容は把握していませんが、今回のサブプライム危機で大きな損失を抱えたことは容易に想像出来る。


ラッセルと言えば、ラッセル指数と共に年金基金のコンサルで有名である。逆に言うと、ヘッジファンド運用者としては後発組であり、様々な経験をした運用専門の会社ではなかったとも言える。元来、運用専門会社では無かったが、ここ10年くらいでヘッジファンド業界に新規参入した会社は、今回のような10年に一度のショック時にはリスク管理が上手く出来なかったところが少なくないのではないかと思う。


日本の機関投資家は、年金コンサルで有名なラッセルなどのブランドには弱い。事実、大手生保の運用会社と連携し上記ファンドは2000億円近く国内年金に販売されていると聞きます。上記ファンドには、解約が集中したため結果として、毎月1/10ずつしか現金化出来ない状態だそうだ。格付け機関のプレゼンスも年金コンサルのプレゼンスも大きく後退しましたね。


まだまだ、表面化していない損失は多い、、、。