プロローグ
「ようこそ、夢の世界へ」
帽子をかぶった仮面の男がそう言った。僕はさっきベッドに入って寝ていたはずだ。
「ご安心ください、あなたはたしかに眠っていますよ。」
これは夢か、夢にしては感覚がはっきりしているな。時々あるんだよな夢だってはっきり分かる事。
「あんた誰だ?俺はあんたに会った事も見た事もないはずだが。」
「おや、ここが夢の世界だとすぐに認識できるのですか、それは助かる。」
不思議な感覚だ。たしかにここは夢の中だがあの男に違和感がある。
「普通ならあまりの現実感に戸惑ってしまうのですが、あなたは平気なようですね。」
「戸惑っているよ。いつもの夢と違う感じがするから。」
「いえいえ、十分落ち着いている方ですよ。いつもならここが夢の中だということ分かってもらうだけで苦労しますから。」
「いつもならって、他の人の夢にも出るのか?」
「まずはその辺のことから話しましょう。」
男は今のこの状況を説明しだした。
「ええと、つまりここは夢の世界でお前らは退屈だから何人かの人間に快眠のために戦えと。」
「簡単に言うとそういうことですね。」
「なんで俺なんのだ?」
「理由はありません。ランダムに選びました。日本在住という基準はありますが。」
その時、アラームが響きだした。
「なんだ?」
「おやおや、もうこんな時間ですか。では詳しい説明は次回にでも。」
辺りが闇に包まれていく
「あなたが目覚めようとしているのですよ。この音はその合図みたいなものです。」
「これじゃ寝た感じがしないんじゃないか?」
「大丈夫ですよ、目を覚ませばそんなことはないですから。」
信じられはしなかったがなんとなく仮面の男が言う事が嘘でない気がした。
「それではまたあなたが眠りについた時に。ごきげんよう。」
仮面の男はそう言うと透明になるように消えてしまった。そして、辺りは闇に包まれ俺は目を覚ました。
