(参照:前回記事)
「まぁ・・タヌキは一旦置いといて・・
シアナ奪還に話を戻すが・・・」
「あの・・ファリーナ隊長。もしかしたら
ノワール室長に何か策があるかもしれない
ので、一旦ラボに戻りますね」
「そうだな・・今回は急な支援要請に
応じて貰って感謝する・・・それと、
余り自戒の念に捕らわれない様にな。
・・あ。ルルチェとテイオーも一旦
本来の配置に戻って貰えるか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さて・・白Ravi。ヴィヴァーチェユニットは
深海域は対応してないのか?」
「まぁ・・現状ではね。そもそも、シアナ
以外は使えない仕様だから、仮にcps-keiに
装備させるとしても適応データ構築が結構
難儀かと。
・・・・・・・・ん?
シアナから通信?」
「な・・? シアナから?」
「あ・・・やっと通信可能範囲に入った
え・・シアナです。とりあえず無事でして
今Ravina拠点に向かってます。
事の経緯については到着後に報告します」
「そうか・・無事だったんだな・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~Ravina(ラヴィーナ)拠点にて~
「え・・・と。御迷惑お掛けしました」
「迷惑だなんて・・何より無事に帰ってきて
くれた事だけで十分だ
で・・・その連れのシスターは・・?」
「あ。彼女は・・・」
「深海神殿:ラ・ムールのシルシアだ。
シアナの提言によりこのRavinaに出向
という形で同行した。
そんな訳でファルファリーナ・・宜しく
頼む」
「ようこそRavinaへ。 ん・・出向?」
「機密事項に該当しない程度のRavinaの
情報提供に対し、シルシアの地上域への
見聞を拡げる為の出向をラ・ムールの
統治者に提言して承認された結果です。
ただ、全て私の独断ですので、情報提供
を含め規律上処罰の対象となるなら全て
受け入れる所存です・・」
「普通に考えれば相応の案件ではあるが、
それだけの覚悟を持っての事でもあり、
逆にラ・ムールの情報もワタシが知る
範囲で提供する許可を貰ってるのもある
ので、極力寛大な措置を願いたいのだが」
「その辺は上層部の権限だが、リーナ参謀
には私からも同様の処遇となる様請願して
置こう。
ともあれ・・・私達も深海域について研鑽
させて頂きたいので、宜しくな。シルシア」