第5回 鉄子の夢はいつ開く?アメリカに新幹線が走る日
ダイア改正前の3月、ブルートレインの廃止などで、鉄道ファン(てっちゃん)が撮影のために出すぎたマネをしてお騒がせしているニュースが流れていた日本。最近は、電車好きな子供に付き合っているうちに、お母さんが、鉄子になるという現象が発生しているらしい。これは、不況で、遊園地などお金をかけて遊べない家族にとって、一石二鳥。大都市などは、電車の種類も多く、確かに楽しめるのである。
何を隠そう、ワタクシ、鉄子である。家が駅のすぐ傍で、小学生の時に放浪癖が発病、その後、青春18切符の発売開始で症状が悪化、さらに、アメリカに来て永住権を取得後、JRパスなるものの存在を知り、とうとう不治の病となってしまった。
青春18切符は、今でこそ普及しているが、つい最近まで、その話をすると「いやー、もう18歳じゃないから」という人がいるくらい、その内容が知られていなかった。確かに、発売されるのが、春、夏、冬の学校が休みの時だけなので誤解を招くのだが、5枚つづりで11500円、一日2300円で普通列車に乗り放題というお得なチケットである。これで、何度東京から山口まで帰ったことか。もちろん、年齢制限はない。
日本に行く時は、少なくとも1週間のJRパスは購入する。以前はよくあの分厚い時刻表をキオスクで買って電車に乗った。最近は、日本の携帯電話を借りると、携帯サイトの「乗り継ぎ案内」などで、今乗れる電車やルートなどがすぐに検索できる。それでもたまに時刻表を買ってしまうのが鉄子のサガ。車両の種類を調べたり、次の旅の計画をしたり、そういう楽しみの友は時刻表。時刻表って、想像力をかき立てる読み物なんだよね。
さて、突然、鉄道のことが書きたくなったのは、この間、車が故障して一日MTAなどで移動して、ロサンゼルスの公共交通機関を久々に体験したからだ。はっきり言って、公共交通機関を整備しなかったロサンゼルスの失われた半世紀は大きい。その間に排気された二酸化炭素の量、消費されたガソリンの量、数字にしたらすごいだろうな。そんなことを考えながら、電車に乗る。相変わらず待ち時間、メチャ長い。
鉄子をワクワクさせる明るいニュースもないことはない。カリフォルニア新幹線計画だ。ロサンゼルスと州都サクラメントを繋ぐ計画が可決されたのは、昨年のこと。日本のJRも、このプロジェクトに参加しようとアプローチをしているらしい。頑張れ、JR!実際、今、MTAで走ってる車両に日本からのものもある。フランスも有力らしい。
今回、バスや電車に乗ってる間に、車椅子の人やお年寄りをたくさん見かけた。うれしかったのは、そういう人たちに手を貸す乗客の姿をたくさん見ることが出来たこと。アメリカのいいとこだよね。寒い日だったけど、心がとってもあったかくなった。こういう車を運転できない人たちが暮らしやすくなるためにも、新幹線だけじゃなくて、公共交通機関、もっと発達してほしいね、ロサンゼルス。鉄子CAPPAの願いです。
第4回おともだちテレビ「USTREAM」
できればテレビのない生活をしたい。そう思っていたのに、結婚相手がテレビっ子だったので、願い適わず。拒否や議論をするエネルギーも意思の強さもなかったので、放置して何年も過ごしてしまった。(後悔先に立たず)
テレビの何が嫌いかって、一方的に情報を流して、それをボーッといつの間にか見てしまうことである。気づかずに洗脳されてる部分はきっとある。(洗脳とは違うが、テレビに出てる人に「どこかでお会いしてますよね?」と聞いたことが何度かある@東京。単なるボケか?)
ところが、最近、テレビのようなネットの動画サイトをよく見るようになった。Ustreamだ。
お気に入りは、ケツダンポトフのビデオジャーナリストのそらのちゃんのダダ漏れ企画。日本発だが、ちょうどこっちの早朝だとゴールデンタイムで、朝まで討論なんてやってる。これが面白い。
ライブの討論の映像が流れる画面の横に、ツイッターでログインして、コメントや質問を書くと、その質問を出演者が読んでくれたりする。「あ、ロサンゼルスのカッパさんからこんな質問が来ています」とか、読まれたらウレシイなーとか思いながら、コメントし、ダラダラみている。(こんなことで嬉しくなる単細胞でよかった)
テレビみたいなんだけど、見ながら参加できる。その近さがすごくいい。(テレビと仲良くなった気分)
これ、ローカルでやるともっといろいろ面白いことができると思う。今度、実際に番組を作ってお見せしたいと思うので、それまでちょっと待っててね。
第3回 「時の人!内外の反応を比較!バンクーバー冬季オリンピック2010」
ミーハーではないと断言している私がキャーキャーと女子のように騒ぐ数少ないスターが、冬季オリンピックにはいる。まず一等最初にあげたいのはこの人、ショーン・ホワイト。カールスバッド出身のスノーボーダー、金メダリスト。トリノで「フライング・トマト」と呼ばれた19歳は、今回もダントツのうまさで、宙に舞い、観客を沸かせた。ハーフパイプからはみ出た距離に、思わず、笑ってしまった。うますぎ。。。
ボード系、実は日本勢も決して弱くはない。が、競技前に物議をかもし出したのは、腰パン姿で、ヒンシュクを買ってしまった国母選手。「国を代表する者として身なりをキチンとするのは当たり前!」「ありゃ周りの大人が悪い」「マスコミ、煽りすぎ」などと賛否両論飛び交う中、国母は戦った。結果は8位入賞。転んでしまったことをマスコミはまたあざ笑ったが、あのパフォーマンスは決して悪くなかった。そのスポーツとしての観点での評価もせずに、コケたことやメダルが取れなかったことばかりをあげつらう日本のマスコミに、正直、がっかりした。三面芸能記事じゃないんだから、しっかり報道しろ!
アメリカの選手とは違った味があったと、なんちゃってスポーツライターのCAPPAは思ったのであった。国母、腐るなよ。腰パンは見苦しかったが、今後も、スノーボード界をリードするアスリートとして、しっかりこの借りを返す気持ちで続けて欲しいと思う。
さて、キャーキャーその2は、シアトル出身日本人の父を持つスピードスケートのメダリスト、アポロ・オーノ。今回もしびれる滑りを見せてくれた。が!アポロのメダルへの道へは韓国という厚い壁がある。もちろん、韓国のスピードスケートの実力はすごいのだが、韓国でアポロ・オーノへの風当たりは、日本ではほとんど報道されないが、かなりのものがあるのだということを、ある韓国人記者の記事で知った。「アポロを表彰台に立たせるな!」その記事によると、アポロが故意に韓国選手に接触し、彼らを怒らせているような書きぶり。
正直、この記事の内容にはビックリした。だって、私にとっては、アポロって、アスリートの鏡のように、コメントも落ち着いていてフェアだし、楽しそうに滑ってる様子は、見ていて気持ちよかったから。国によって、報道のされ方はいろいろだねー。
韓国vs日本の構図は、去年のWBCでもあったが、女子フィギュアスケートでも、真央ちゃんとヨナの戦いがクローズアップされた。解説者も、韓国と日本の歴史的な軋轢についてコメントするなどあったが、スポーツの祭典に、あまり政治的な観点を持ち込むのはどうかと思う。もちろん、そういうのがあってこそ、盛り上がる部分もあるだろうけどね。WBCの後、在米韓国人の人たちと何度かその話をすることもあったが、概ね、良きライバルという感じで、個人的な体験としては、あの戦いで、韓国という国がちょっと近くなった気がした。スポーツを争いの道具に使うのではなくて、お互いをよく知り、またリスペクトするための機会にすることの方が、ずっとオリンピックの目的にかなっているのではないだろうか。
今大会で、もう一人、ミーハー気分にさせてくれる人を発見した。ジョニー・ウイアー、男子フィギュアスケートのアメリカの選手。この「キャー」は、ショーンやアポロを見ていう「キャー!」とはちょっと違う。
「キャー!可愛い」である。はい、男子です。でも、カワイイんです。かなり個人的な趣味ですが(笑)
この彼は、以前から自分のスタイルを貫き、フェミニンな衣装で登場して、こちらも物議をかもし出すことが過去にあったらしいが、実力はなかなかのもの。競技が終わった後のテレビでのインタビューに答えてこんなことを
フィギュアスケートの採点というのは、とてもポリティカルなものです。国と国とが競うオリンピックでは尚更のこと。国を代表する選手が、それぞれの国の審査員によってジャッジされる。そんな中で僕達が出来るのは、自分を精一杯表現することだけ。
リンクの上でも外でも、ジョニーは、誰よりも自分を表現していたと思っていたのは、私だけではないはず。その証拠に、インターネットのソーシャルネットワークでは、競技の後のエキジビションでジョニーが演技できるように、投票を促す動きが起こっている。それも日本を中心に。(笑)
国は違っても応援したいアスリートは沢山いる。今回、アメリカ代表として、オリンピックに出場した長洲未来ちゃんも、素晴らしい演技を見せてくれた。まだ幼さの残る未来ちゃんだが、出発前のインタビューに答えていた内容は、とてもしっかりしていた。育ててくれたアメリカに感謝して、アメリカの代表として出場する。アポロや未来ちゃんを、アメリカで応援しながら、自分の中に、「ニッポンチャチャチャ」だけではないスポーツ地図が出来ているのを確認する。オリンピックで他の国の選手を知る機会がもっとあれば、戦いではなく、平和のためのスポーツの祭典として、もっと
素晴らしくなるのにと、今回は、つくづくそう感じたのでした。
言ってた。