松本潤を言葉で     〈 嵐 〉 -5ページ目
敬称略ごめんなさい。
こんなにドキドキしながら放送待ったのはずいぶんと久々かもしれない。初回よりドキドキしてた。
ガソリン5リットル残し、ガソリンスタンド事務所の写真、火事の実験。細かい検証がいちいち面白く感じる。細かくカメラを切り替える演出、テンポのよさなんだけど、私にはこういう時の松本潤の声がたまらなくいいことが大きいみたい。
するりとすべりこんでくるような話し方。
漫才で滑舌のいい人の話し方を聞いてると声がクリアでコロコロ綺麗に転ぶ、その心地よさを楽しむことができるんだけど、ドラマ・映画で言うとニノがそれ。バラエティでも。
こういう時の松本潤はそれとは違う、。一音一音明確に鳴るのに角を落として流れる気持ちよさ。なのに耳元で囁かれたみたいに残る。はっとすると通りすぎてて余韻を感じながら引き寄せられる。こういう感覚になったことがなくて、これってファンの欲目?と不思議な気持ち。いつからかなあ。以前はなかったと思う。この話し方がずーっと「見てて楽しい」の感覚のベースになってる気がする。
「もちろんありますよ」
この言い方も深山らしくて好き。
耳ポンが効果的に使われてる!最初見た時はコミカルに走りすぎてないかと思ったけど料理の仕方が上手だな。
海老沢
「私は見たんだよ!」
突然立ち上がる海老沢成河)に周りのみんなが驚いて、見てた私もリピしてた時ですらびくっとなったんだけどこの時の深山の顔がね
最高だよね。
好戦的で冷静。事実をつきつめることへ正義感のみで向かっているんじゃない、深山の欲求で動いてる感じがね。
尾崎木村文乃)達の言葉で話が進んでるのに、深山は目を海老沢から離さず、促し、それで話が同時進行してる。台詞のある尾崎ラインに勝るとも劣らないストーリー展開を感じるこの表情。たまらない。
川上
「わしが一番大事にしてんのは司法への信頼や。それだけは何があっても揺るがしたらいかんのや」
1人が助かるボタンと100人が助かるボタンがあって、そのどちらかを押さなければならない。で、100人を助ける方を選んだのが川上笑福亭鶴瓶)なのかもしれない。
どんな理想論を掲げていても司法制度が揺らいでしまっては結局すべてがカオスになる。まずは容れものを確実に、中身は不純物まじりでも多数決で正解じゃないか。
たとえ不運な1人が“圧倒的な不条理”にさらされても。
でもそうやって捨てられた事実の結果を深山は身をもって知ってる。
再審で司法が権威と信頼を失うことになるとしても、それって今考えることなのか。○は○と、×は×とシンプルに答えを出そう。司法制度の行末を慮る間があるのなら、徹底した調査をしよう。見損なわれる度に事実で取り戻そう。司法のためじゃなくて、人間のために。
それって果てしない労力。すべての元凶は面倒くさがりなのかもしれないと、まさに面倒くさがりやの私はしょっちゅう思う。
スマートに最短距離で進むのは利口だけど、賢いフリして切り抜けるよりあがいて手を伸ばそう。
って言いつつ当の深山があんなのなのがもう(笑)
熱血漢の主人公が駆け回ってもよさそうなのに、そこを人をおちょくったような態度で(これ方言なんだね)煙に巻く。「熱血」も「駆け回る」も深山テイストなのが99.9。
雑多な情報の中に深山が見つけ出す糸のはしっこがある。
藤野
「時々深山先生のおかげで仕事が遅くなって家族と遊べなくなったのは寂しいですけど、尊敬してます。もし僕の家族に何かあったら絶対深山先生にお願いします。」(第4話)
散々ひっかき回されても最後には事実に至るって信頼が、たいして意味がないと思っていたことが伏線になってたと判る時のカタルシスがある。
好きだと言っても軽くすかされそうで言わないけど、でもやっぱり好き。言わないけど。
そんな感覚になるのかもしれないな。でも藤野マギー)さんは言うね(笑)
100人か1人かなんてボタンないんだよって、 そんな問題でせめて多くの人を救ったのだと自分に言い含めなくても、設定自体が変なんだよって、深山なら言うかもしれない。
深山
「だからこそその不条理から被告人を守るために僕たち弁護士は法廷に立つんです。
たったひとつしかない事実を追い求めてこれからも僕はあなた達の前に立ち続けますよ。
あなたはなんのために法廷に立つんですか」
川上は事実を追及して左遷されてどう思っただろう。自分の「正しさ」の弱さを思い知ったんじゃないかな。すみっこで叫ぶ正しさに意味があるんだろうかって。
だから強くなろうとした。次同じことがあっても負けない自分へ。
事実の追求よりも優先させることを自分に納得させられるもの、それが「司法への信頼を守ること」だった。
そして今回その状況を利用して正しくもあり自分の利益にもなるやり方を実行した。
強くて正しい自分。
いつかその残った正義すら欲に飲み込まれてしまうかもしれない。もうほとんどそうなのか。
その危ういバランスを見てる深山は、川上にとっていまいましくも切り捨てがたい存在なのかも。
かつての自分を思い出して肌がチリつく。でも自分が片手落ちに感じる時それはお前の仕事やって気休めになる。
川上
「おもろいやっちゃな」
散々利用して叩き潰したい。でもまあもうちょっとええやないか。
証言台から裁判官の方を見る川上には寂しげな憧れが見えた。
再審請求の結果が届く。
いつになく感情がもれてる深山に見てるこっちがドキドキ。
そして再審開始の決定。
この時の目がいい。
半分開けてない目じゃない、半分閉じた目。 まぶたの上から下方向に、意識的な「↓」を感じる。
どんな事件の時も感情移入するより端的な事実だけを見てきて、ふと気持ちを持っていかれそうになった時にはするっとその場をやり過ごす。そういうシーンが時々見られてたのが、ここは気持ちが強い。上から下へ、ふーっと押しとどめる力を感じる。話を逸らしてても安心と手応えが見える。
大翔喜んでんじゃん。駄洒落でしかにっかにか笑えないみたいな態で。
再審請求が通ることがいかに少ないか、その驚きの数字がまさに日本の司法の歪さの証みたいなものだった。99.9の数字よりもぞっとするような数字だった。
そこをひとつ、突破したんだもんね。
岡田榎木孝明)と稲本須永慶)の名前を見つけた川上、これは意地でも再審請求棄却しなきゃって顔だと思ってた。まさかそこを失脚させての昇進を狙ってたなんてね。これまでと同様の「温情見せての裁判でダメ押し」パターンの歩み寄りかと思わせてってところがいい。
最近ニュースを聞きながらちょくちょく思ってたことですが、これまで歴史に残ってきたのってやったこと、起こったことなんですよね。感じのいい人悪い人なんて話は‘エピソード’。やり方で結果が変わることはあっても、結局は‘なしたこと’が残る。
偉人とされてるあの人が実は嫌な部分も持ってたなんて話は後からついてくる(歴史を楽しむ分にはそういったことが面白いんだけど)。
今見てるこのイヤな感じの人がやってることが真っ当だと思うなら、「言ってることわかるけどなんかムカつく」とかはどうにかやりすごして受け入れるべきなのかもって。
そういうことを思い出す面白い展開だった。
川上みたいな存在も作用しながら先に進んでいくんだな。 みんなが手を取り合って進んでいく未来じゃなくていい。理解し尊敬しあって進んでいくんじゃなくていい。
深山
「一緒にしないでください」
そう言うだろうねって笑っちゃったけど、佐田先生(香川照之)は同じ側にいる。
川上こそ違う方向にひっぱりあいながら進んでいく人なのかも。
とか言いつつあっさり単なる権威主義のの権化と化したりして(笑)
SEASON IIはスタッフの意思を感じる話が多かった。
時々、ここまでやっちゃうと後であれこれややこしくない?なんて心配したくらい。 半ばケンカ売ってるような話でドキドキもしたけど、強い気持ちも感じた。見せたいものがあります。表現したいことがあります。そう言ってるような。
この2年で練って上げてきたよと言われてるような、見ててニヤニヤしてしまうワクワク感があった。
欲しいと思ってた感覚を与えられて思わずバンザイしちゃったり、予想外のところからこられてフー!ってなったり。
なら期待をこめてここに書いておきたい。
あとは決めどころの台詞をもっと、もっと。
ニヤリとくる言葉を。台詞フェチの私、まんがを読んでる時も「この台詞のキレたまらんー!」ってなる。台詞を書く人への尊敬と期待がものすごい。99.9はI、II通してキャラクターの掛け合い、味付けだったりアドリブだったり、言葉の使い方、そのつながりがあんなに素晴らしい。しかもそれがさりげない。
IIで増えてたしどんどん求めていいんだって、もうそんな信頼で99.9を見てる。ヒリッとくる台詞もっと来い、もっと来てくれ。お願いします。
なんて次があるような言い草だけど、もしあったら楽しみだな。SEASON Iの時とはまた違う、期待のレベルが別のステージにいってしまった。
私がのん気に楽しみーなんて言ってる間にこんなに仕上げてきた演者とスタッフに脱帽です。プロの仕事にやられた感がたまらない。
戸川さん(渡辺真起子)と志賀さん(藤本隆宏)がゲスト出演だったのが残念だったけどなあ。
そして立花榮倉奈々)。
深山
「あー」
この途中参加の「あー」可愛すぎない?(笑)
2人が顔を合わせたシーンは素晴らしかった。あの2人の再会としてはベストじゃない?
あの最後に視線をやって照れ挨拶に代える立花と、象徴的で懐かしい前髪ジェスチャーの深山。初回の携帯ケースときてファンはうおーってなるよねこれは。
あの2人やっぱりいいな。尾崎もだけど強い恋愛要素とかなくていい。このくすぐったい感覚がいいです。
ああ楽しかったな。面白かった。
いろんなことを考えた。
Iの時最終回後の感想をずいぶん経ってから書いたみたいで、なんでそんなにかかったんだ、書いておきたいこといっぱいあったじゃないかと思ってたけど、今回もだった。 なんとか次の演じる松本潤の前までに間に合わせた。
関わったみなさんありがとうございました。
次の次の演じる松本潤も楽しみに待つ!