7月1日(木)





昨日も少し紹介しましたが、新型コロナウイルスの騒動が無ければ8月の歌舞伎座の公演は毎年「納涼歌舞伎」と銘打って三部制で上演されるというのが恒例になっていました





実は、この形を作ったのは十八代中村勘三郎さんと十代坂東三津五郎さんだったという事をご存知でしたか?





例年8月は暑い日が続く上に、お盆休みやら海外旅行やら夏のレジャーのために歌舞伎座に観劇にいらっしゃるお客様が激減するという状況が続いていました





そんな状態を見かねて、勘三郎さんと三津五郎さんが「8月の歌舞伎座の公演の企画を僕たちに任せて欲しい!!」と提案したんです




元来「歌舞伎座の観劇料は若い人たちには高すぎる」と思っていた勘三郎さんは、夏休み中の学生達が娯楽として気楽に観に来られるように、一部の演目を少なくして観劇料を安くして三部制にし、若手の役者ばかりで上演すれば出演料も少なくて済み歌舞伎座にとってもメリットがあるだろうと考えたのです





そして、夏だから怪談物やお化けや幽霊の出てくる演目を揃えて、夏のお化け屋敷のような演出をすれば話も解りやすいし初めて歌舞伎を観る人たちでも気軽に観てもらえるだろうと、新しい考えの企画をしたのでした





果たして、この企画は大成功して翌年もその翌年もと新しい企画を打ち出して、とうとうこれが歌舞伎座の夏の風物詩になっていったのです!!





これが30年くらい前の話で、僕はその企画のやり取りも勘三郎さんと三津五郎さんの熱意も目の当たりしていたので、成功した時にはみんなで祝杯をあげて一緒に喜んだ事を覚えています




いやぁ~ 勘三郎さんと三津五郎さんは凄い人でしたねぇ…………