9月7日(日)





先日は市川左團次さんのいたずらの話を書きましたが、舞台の上から本当によくいたずらを僕に仕掛けてきたのは ダントツで中村勘三郎さんでした





舞台から僕を目がけて集中的に手拭いを投げて来るのは序の口で、ミカンを投げて来たり団扇を投げて来たり……





ある時 勘三郎さんに取ってもらったチケットで観に行った芝居の席が通路から2番目で 隣の通路側の席のお客様がずっと来ないので「おかしいなぁ  どうしたんだろう……?」と思っているうちに開演してしまい、空席のまま芝居が進んで行きました





するとその芝居の途中で勘三郎さんが客席に降りて来て通路で芝居し始めたと思ったら 僕の隣の空席に座って僕を巻き込んで芝居をしてくるではありませんか!





「あぁ… そういう事かぁ!」と僕が座る席の隣りをわざと空けておいた事に気が付いた時にはもうすでに芝居に巻き込まれていて あたふたとして受け答えもしどろもどろな人の役を演じていました





平成中村座の芝居では客席を走り抜けて行く時に僕の腕を掴んで一緒に走らせたり、本当の水を使う芝居では水を 泥を使う芝居では泥を僕を目がけてかけてきたり 弁天小僧(勘三郎さん)と南郷力丸(市川左團次さん)の花道でのやり取りの時に「CAPONEへ行って西澤と一杯やるか……」なんて言ってみたり 『浅草パラダイス』という芝居では柄本明さんに「名古屋のぼったくりバー『CAPONE』の西澤が食い合わせが悪くて死んだ……」なんていう台詞を言わせたり 挙げ句の果てには平成中村座の座談会の最中に花道からシェーカーを持って登場し、舞台でシェーカーを振ってカクテルを作るなんて事までやらされてしまいました





思い出せばもっともっといろんな事がありましたが 最後の最後にお通夜にシェーカーを振って勘三郎さんの大好きだったカクテル『ホワイトフォックス』を作るなんて 思いもよらない事までやってしまいました