7月8日(火)





シアターコクーンの素晴らしい舞台が終わったと思ったら 中村勘九郎さん・中村七之助さん兄弟はメンバーに中村獅童さんを加えて 今頃はニューヨークで『怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)』の公演の舞台に立っています





ニューヨークはお父様の中村勘三郎さんがまだ中村勘九郎の名前で平成中村座の芝居小屋ごと持ち込んで 『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』を上演し大喝采を受けたところです




その後も『法界坊(ほうかいぼう)』を上演し 日本の歌舞伎という演劇をニューヨーク市民に認識させたのですが、その『勘九郎』の名前で息子の雅行くんが舞台に上がる事になり彼自身にも きっと胸に秘めた想いがあると思います





ニューヨークから帰って来たら直ぐに長野県の松本でシアターコクーンで上演した『三人吉三』の舞台が待っています





松本での歌舞伎公演も勘三郎さんが恒例化して今に引き継がれています





松本が終われば8月は東京の歌舞伎座で ニューヨークで上演した『怪談乳房榎』をまた上演します





この『怪談乳房榎』という演目は十八代中村勘三郎さんが1990年8月に三世實川延若さんから教わって復活させた演目で、復活させるまでの努力や苦労を僕はリアルタイムで勘三郎さんの側でずっと見ていて 上演にこぎつけた時の喜びも一緒に味わっています





去年の3月に今の勘九郎さんが赤坂ACTシアターでこの芝居を上演し、それを観た時に涙が止まらなかったのは そんな経緯もあると思います





とにかく勘三郎さんの残した物はあまりに多くて いつまで経ってもいろんなところであらゆる事で甦ってきます





長い時間一緒に過ごしたから仕方ないのですが………