お待たせ!昔話第6話 | 新☆FC Caponeのブログ

お待たせ!昔話第6話

「随分長いこと更新しなかったね?」忙しかったんです。「ぺディ○リーチャムがまた美味しくなりましたよ」知らんがな。

 

 今回はサッカーのコーチをしていた時の小話を少し。

昔話第6話

 主人公は私の4年間のコーチ人生で1番のポテンシャルを秘めていた少年、「ナオさん」です。

ナオさんに初めてであったのは大学1年の時。まだ子供たちの名前も覚え切れていない状態だった私の目を釘付けにしたのがナオさんでした。「ビジュアルは実写版バカボン」と言ったら赤塚先生に失礼でしょうか。サッカーには全く興味がなく、みんなが続けているからやっているといった感じの子でした。そんなナオさん、試合になると何にもないところで、転んで周囲を爆笑の渦に誘い込むかと思いきや、次の瞬間、アイマールばりの軟らかいタッチを見せたり、そのポテンシャルは計り知れないものでした。


 私は練習の後、子供たちによくアイスやジュースを買ってあげたりしました。そんな中ナオさんは家も近かったこともあり、一緒に帰る途中コンビニへ行くことは数え切れないほどでした。そんなある日、いつものように「なんかおごってよ!」練習では見せない元気の良さで迫ってきます。そこで私はナオさんのポテンシャルを試してみることにしました。「しょうがねえな。じゃあコンビニに入ってから5歩以内で決めろよ!」「えぇ~そんなの絶対無理だよ!」いいリアクションです。この時点でリアクション芸人出川先生とトントンです。


 なんだかんだ文句を言っても素直にやるナオさん。憎めません。ナオさん勢い良くスタート!目指すは奥のファンタグレープのようです。1歩、2歩、3歩。順調です。(このままだと数字(視聴率)取れないなぁ~。)なんてことを考えていると、4歩目のジャンプを失敗。こりゃナオさんの能力じゃ到底無理な距離です。ファンタまで届きません。しかしナオさん貪欲です。最後の一歩を渾身の力で!「えい!」この時すでにナオさんのヒラメ筋はキャパを超えていました・・。おまけに昨夜からの雨でコンビニの床は、かなりウェットな状態に。着地したナオさんは、予想通り「ツルっ!ピシャン!」天才です。吉本の若手芸人ばりにナイスなコケっぷり。店内爆笑です。


 結局、ナオさんに良いものを見せてもらったので好きなものを買ってあげることにしました。「オレ、あれにする」目線の先にはレジの隣にある、『自分で入れるスムージー¥100』がありました。「いらっしゃいませ」「これのLサイズください」さすがナオさん。常にLサイズです。「オレ、自分でやる」自分でバーを引き、寸分の狂いもなくカップに苺スムージーを注入するナオさん。


 その時私は戦国時代の関東の覇者、北条氏康が息子氏政にこう言ったのを思い出しました。「お前の代で北条家は潰れるだろう・・。」「なぜ、なぜですか父上!」「お前はご飯に汁を掛けるのに何回も掛けているじゃないか。なぜだ?」「・・・・・・。」「毎日食っている飯の量も分からないで国が治められるか!」なるほど。深い。氏康さんは間違ってないね。でも、待てよ・・。てことは何かい、初めて使う容器を寸分の狂いなく注入したナオさんて・・・。

おしまい。