BM ⑦
20 マスクド・スーパースターのフライングネックブリーカードロップ
アイルランド系のモンゴルズボロは、ある日ルーザーリーヴマッチに負けて、ミッドアトランティックを後にする。そして突然現れたのが、巨漢覆面のスーパースター。77年、ジョージ・スコット産。
スコットは流星仮面に数々の飛び技を与える。フライングクロスアタックにハイクロスボディに、フライングネックブリーカードロップ。同時に種々のリバウンドムーヴも。リヴァースエルボーバッドにクロスチョップ。リングを縦横無尽に使う多くの3Dアクションを楽しませた。特にこのネックブリーカーには、走る背後に流星群が確かに見えた。
ハイジャックバックブリーカーという流星仮面らしからぬ静止技を与えたのが誰かは知らないが。
19 オカダ・カズチカのスタンディングドロップキック
フィニッシュに至る七つくらいの技が全て見せ場だという新進の獅子の、最も驚嘆の上がる助走無しの見事な一発。こんな凄いドロップキックは見たことかないと、そんな素直な感想を誰もが、オールドファンまでもが思わず漏らしてしまう。
ジャンピング・ジム・ブランゼルよりも高く、ジャンボ鶴田のような助走は無しで、カート・ヘニングのように狙いを予め確認せず、瞬時にカウンターで、スーパーハイジャンプを決めて繰り出す。
こんな1800年代からあるシンプルなムーヴでも、しっかりした使い手がしっかり使えば、2012年の満員両国のメーンの、ハイライトを作り出せる。変な技を作って流行らせようとする必要はないことが分る。えげつないナスティマヌーヴァも、誰も求めていないことが分る。
フュージョン時代から使っているネックブリーカーもヘヴィーレインもいい技で、レインメーカーも含め、アマレスでも使えるくらい、レスリング技としてのグレードは高い。
18 クリス・ジェリコのウォールオブジェリコ
これも伝統ゴリゴリのシンプルなボストンクラブを、2000年代のWWEで通用せしめた、クリス・ジェリコの功績技。WCW時代は不安定なフォームだったが、WWFに入ってヘヴィウェイトに専念し、フォームも伝統的なものに安定した。それはWWFHQの功績。パット・パターソンの功績か?
初代IC王者パターソンも、この技の名人で、1800年代の技を、ジョニー・ウォーカーとともに、1970年代に継承した。そしてハンセン、マーテルと続き、ジェリコが引き継ぐ。そして次にこれを受け持つ者も現れるだろう。
ウォールオブジェリコの後にこの技が何と呼ばれる技になるかは分らないが、次にこの技のしっかりした担い手になる者は、チャンピオンにもしっかりなれる男ではないのか。
17 ジ・インテリジェント・センセーショナル・デストロイヤーのフィギュアフォー
西海岸WWAのチャンプで、ジョージワグナーを終わらせた60年代のスター、駆逐艦デストロイヤーは、WWAが終わってからも、小気味よいフライングメイヤーと必殺足4の字を武器に、90年頃まで、かつて力道山を苦しめ白覆面の魔王と怖れられた日本で、息の長いレスラー人生を全うした。
どんな体勢からでもびゅんびゅんと足4の字に入る構えをみせる、まさにこの、レスリング史上の大傑作技のグランドマスター。次にこのフィギュアフォーをシグネチュアにできるスターは必ず世界を制すと思うのだが、デストの4の字協奏曲の構成は是非お手本に。リック・フレアーもここから少なからず学んでいる。
16 ハーリー・レイスのダイヴィングヘッドバッド
倒れたところに相手がいて、たまたま頭が当たったのであり、それは重力のせいであると、重力以上の力を加えないのが、この技群のミソ。70年代のドロップ技には、まだレスリングの精神が息づき、それゆえの雅さが、全体を流れる旋律を支配していた。
重力に身を乗せるようなダイヴィングと、バンプ。自然と調和する風と葉のような美しさ。だから美獣。
King of the Ring: The Harley Race Story/Sports Publishing LLC

¥1,241
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アイルランド系のモンゴルズボロは、ある日ルーザーリーヴマッチに負けて、ミッドアトランティックを後にする。そして突然現れたのが、巨漢覆面のスーパースター。77年、ジョージ・スコット産。
スコットは流星仮面に数々の飛び技を与える。フライングクロスアタックにハイクロスボディに、フライングネックブリーカードロップ。同時に種々のリバウンドムーヴも。リヴァースエルボーバッドにクロスチョップ。リングを縦横無尽に使う多くの3Dアクションを楽しませた。特にこのネックブリーカーには、走る背後に流星群が確かに見えた。
ハイジャックバックブリーカーという流星仮面らしからぬ静止技を与えたのが誰かは知らないが。
19 オカダ・カズチカのスタンディングドロップキック
フィニッシュに至る七つくらいの技が全て見せ場だという新進の獅子の、最も驚嘆の上がる助走無しの見事な一発。こんな凄いドロップキックは見たことかないと、そんな素直な感想を誰もが、オールドファンまでもが思わず漏らしてしまう。
ジャンピング・ジム・ブランゼルよりも高く、ジャンボ鶴田のような助走は無しで、カート・ヘニングのように狙いを予め確認せず、瞬時にカウンターで、スーパーハイジャンプを決めて繰り出す。
こんな1800年代からあるシンプルなムーヴでも、しっかりした使い手がしっかり使えば、2012年の満員両国のメーンの、ハイライトを作り出せる。変な技を作って流行らせようとする必要はないことが分る。えげつないナスティマヌーヴァも、誰も求めていないことが分る。
フュージョン時代から使っているネックブリーカーもヘヴィーレインもいい技で、レインメーカーも含め、アマレスでも使えるくらい、レスリング技としてのグレードは高い。
18 クリス・ジェリコのウォールオブジェリコ
これも伝統ゴリゴリのシンプルなボストンクラブを、2000年代のWWEで通用せしめた、クリス・ジェリコの功績技。WCW時代は不安定なフォームだったが、WWFに入ってヘヴィウェイトに専念し、フォームも伝統的なものに安定した。それはWWFHQの功績。パット・パターソンの功績か?
初代IC王者パターソンも、この技の名人で、1800年代の技を、ジョニー・ウォーカーとともに、1970年代に継承した。そしてハンセン、マーテルと続き、ジェリコが引き継ぐ。そして次にこれを受け持つ者も現れるだろう。
ウォールオブジェリコの後にこの技が何と呼ばれる技になるかは分らないが、次にこの技のしっかりした担い手になる者は、チャンピオンにもしっかりなれる男ではないのか。
17 ジ・インテリジェント・センセーショナル・デストロイヤーのフィギュアフォー
西海岸WWAのチャンプで、ジョージワグナーを終わらせた60年代のスター、駆逐艦デストロイヤーは、WWAが終わってからも、小気味よいフライングメイヤーと必殺足4の字を武器に、90年頃まで、かつて力道山を苦しめ白覆面の魔王と怖れられた日本で、息の長いレスラー人生を全うした。
どんな体勢からでもびゅんびゅんと足4の字に入る構えをみせる、まさにこの、レスリング史上の大傑作技のグランドマスター。次にこのフィギュアフォーをシグネチュアにできるスターは必ず世界を制すと思うのだが、デストの4の字協奏曲の構成は是非お手本に。リック・フレアーもここから少なからず学んでいる。
16 ハーリー・レイスのダイヴィングヘッドバッド
倒れたところに相手がいて、たまたま頭が当たったのであり、それは重力のせいであると、重力以上の力を加えないのが、この技群のミソ。70年代のドロップ技には、まだレスリングの精神が息づき、それゆえの雅さが、全体を流れる旋律を支配していた。
重力に身を乗せるようなダイヴィングと、バンプ。自然と調和する風と葉のような美しさ。だから美獣。
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